部屋に熱がこもる原因と対策方法|光熱費を抑えるエアコンの上手な使い方も解説

部屋に熱がこもる原因と対策方法|光熱費を抑えるエアコンの上手な使い方も解説

部屋に熱がこもる原因と対策方法|光熱費を抑えるエアコンの上手な使い方も解説

近年の猛暑の影響で「部屋に熱がこもって夜眠れない」という経験のある人は多いのではないでしょうか。

エアコンを使用すれば部屋が涼しくなりますが、電気料金が高騰している今なるべく光熱費は抑えたいものです。

夏の暑さ対策を実現するには部屋に熱がこもる原因を知り、住環境を整えることが大切です。

今回の記事では、部屋に熱がこもる原因やエアコン使用を最低限に抑える暑さ対策をご紹介します。

この記事を読むことで、エアコンに頼らず快適に過ごせる住まいを整えられるでしょう。

夏の暑さ対策が可能な「省エネ住宅」についても解説するので、新築住宅を検討している場合はぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 部屋に熱がこもる時の対策方法
  • 部屋に熱がこもらないために事前にできる対策方法
  • 部屋に熱がこもる原因

部屋に熱がこもる時の3つの対策方法

部屋に熱がこもると室温が高くなり、熱中症リスクが上がります。

暑いからと言ってエアコンを使いすぎてしまうと、光熱費が高くなるのが難点です。

ここからは、できるだけエアコンの使用を抑えて、暑さ対策する方法をご紹介します。

1.窓を開けて換気をする

部屋に熱がこもった時は、まず換気して熱を外に逃がすことが大切です。

夜に帰宅して真っ先に窓を開けて換気すると、熱や湿気が外に逃げて涼しい空気を部屋に取り込めます。

換気する場合は対角線上にドアや窓を開き、風の通り道を作るのが効果的です。

部屋の空気の流れを良くすることでエアコンの効き目が良くなり、部屋が涼しくなるでしょう。

2.サーキュレーターを使う

部屋の換気をする際に、サーキュレーターを利用するとスムーズに風の通り道を作れます。

また、温かな空気は上部にたまりやすいのでサーキュレーターにより、室内の空気を循環させられるでしょう。

サーキュレーターはエアコン使用時に併用すると、素早く部屋を冷やせます。

空調の効率を上げるという意味でも、サーキュレーターの活用がおすすめです。

3.打ち水をする

部屋に熱がこもった際は、ベランダや玄関の外に打ち水をするのがおすすめです。

打ち水は液体が気体になる際に熱を吸収する気化熱により、周囲の温度を下げる効果があります。

打ち水は、気温の上がり切っていない早朝や気温が下がりはじめる夕方の時間帯が良いでしょう。

昼間に打ち水をすると、水がすぐに蒸発するので湿度が上がり逆効果になる可能性があるからです。

部屋に熱がこもらないために事前にできる6つの対策方法

エアコン使用を最低限に抑えて暑さ対策するには、住環境を整えることが大切です。

ここからは、部屋に熱がこもらないために事前にできる対策方法を解説します。

1.家の遮熱性を高める

熱がこもりにくい住環境にするには、家の遮熱性を高めることが重要です。

たとえば、遮光カーテンや窓に遮光フィルムを貼ることで、窓から室内に入る熱を取り込みにくくなります。

窓は家の中でも日光を取り込みやすい場所でもあるため、窓の遮光性も高めると部屋に熱がこもりにくくなります。

夏場は昼間でも遮光カーテンを閉めておくと、暑さ対策になるでしょう。

2.シーリングファンを設置する

シーリングファンとは、高い天井に設置する大きな扇風機のような役割をします。

エアコンとシーリングファンを併用すると、上部にこもりがちな熱を分散させ冷たい風をスムーズに循環できるでしょう。

シーリングファンはデザイン性があるため、インテリアとしてもおしゃれに演出できます。

部屋にアクセントを取り入れたい人にもおすすめです。

3.換気排熱ファンを取り付ける

2階の天井は暖かい空気がたまりやすいため、天井に埋め込むタイプの換気排熱ファンを取り付けるのがおすすめです。

換気排熱ファンは2階にこもった熱を屋根裏の全方位に排気し、外に逃がせます。

家の中でもとくに暑くなりがちな2階の空気循環を良くすると、家全体の暑さ対策になるでしょう。

4.天井付近に窓を設置する

熱気は上昇する性質があるため、天井は熱がこもりやすい場所になります。

天井付近の高い位置に窓を設置すると外に熱を逃がし暑さ対策ができるでしょう。

天井付近の窓とセットで1階の低い窓を開けると、空気の流れが良くなります。

天井付近に窓を設置する際は専門の技術が必要となることも多いので、業者に外注しましょう。

5.グリーンカーテンやすだれを設置する

暑さ対策に、グリーンカーテンやすだれを設置するのもおすすめです。

グリーンカーテンやすだれは、日陰を作り直射日光を遮る効果があるからです。

グリーンカーテンは植物の葉などから蒸散した水分が周りの熱を奪うため、周辺が涼しくなるでしょう。

すだれは日光を遮りますが、風が通り抜けるように作られています。

すだれを使用する際に水をかけると、通り抜ける風が冷たくなるのでおすすめです。

6.家の断熱性能を高める

家の断熱性能を高めると、部屋に熱がこもりにくくなります。

断熱性能を上げるには、天井断熱や窓の断熱をすると良いでしょう。

屋根は直射日光によって熱を家に取り込むため、天井から室内に熱が伝わり暑くなります。

天井や屋根裏に断熱材を敷き詰めると熱が入り込みにくいため、高温になることを防げます。

また、窓を二重構造にすると室外の熱が部屋に伝わりにくくなるでしょう。

二重窓は窓と窓の間にすき間を作るため、熱の伝わりを防ぐ効果が期待できます。

部屋に熱がこもる5つの原因

熱がこもりやすい部屋には、どのような特徴があるのでしょうか。

部屋に熱がこもる原因を把握すると、暑さ対策がしやすくなります。

1.家がRC構造になっている

RC構造とは建物の主要な部分である梁や柱、床、壁が鉄筋コンクリート造の建物です。

型枠を鉄筋で組み、コンクリートを流し込んで固める工法となります。

RC構造は木造に比べ断熱性・気密性が高くいため、部屋にこもった熱が逃げにくいため夏場は暑くなるでしょう。

ただし、RC構造は冷房で冷やされた空気が外に逃げにくいメリットがあります。

RC構造の住宅の場合は、空気の流れを作り効率よく冷房で部屋を冷やすと良いでしょう。

2.日当たりが良い

日当たりが良い部屋ほど、直射日光が当たり続けるため部屋が暑くなります。

太陽光による熱が部屋にたまると、夏は蒸し風呂のように暑くなることも。

とくに日差しが強い南向きや西向きの部屋は、夜になっても熱がなかなか逃げないため暑くなったままの状態です。

日当たりの良い部屋は、風通しを良くするなど熱がこもらない工夫が必要になります。

3.電化製品が熱を発する

電化製品は熱を発する製品が多いため、部屋に熱がこもりやすい原因になります。

とくにテレビのような大型のものは、熱を多く発します。

テレビをつける際は、部屋涼しくしてからにすると熱がこもりにくくなるでしょう。

4.換気がしにくい窓の配置になっている

部屋に熱がこもる際には換気が有効ですが、窓の配置によっては上手く空気循環できない場合があります。

たとえば部屋の一つの方角にしか窓が無い場合は風の通り道を作れず、換気しても涼しくならないことがあります。

換気がしにくい窓の配置は熱がこもりやすいため、サーキュレーターなどを利用して空気の流れを作りましょう。

5.部屋が最上階にある

暖かい空気は上昇する性質により、最上階の部屋は暑くなってしまうのがデメリット。

屋根に当たる直射日光が室内に伝わることやベランダからの日光の照り返しも、熱がこもりやすい原因になります。

住宅の最上階は暑くなりやすく、熱中症のリスクも上がるため注意しましょう。

部屋に熱がこもる原因について以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

エアコンを上手く使って光熱費を抑える4つのコツ

夏の暑さ対策には住環境を整える対策が必要ですが、熱中症リスクを減らすためにはエアコンに頼ることも必要です。

ただし、エアコンを使用しすぎると光熱費が高くなるため心配になる人もいるでしょう。

ここからは、エアコンを上手く使って光熱費を抑えるコツをご紹介します。

1.エアコンのON/OFFを頻繁にしない

エアコンは起動時に部屋を冷やす力を使うため、最も電気代がかかると言われています。

そのため、エアコンのON/OFFを頻繁に操作すると消費電力が増えて光熱費がかかります。

エアコンはこまめに電源をOFFにするよりも、自動運転で継続させた方が節電できるでしょう。

ちょっとしたお出かけ程度であれば、エアコンを消す必要はありません。

2.設定温度を高めにする

エアコンの設定温度を高めにすると、光熱費を抑えられます。

一般的にエアコンは28度の温度設定にすると、節電できると言われています。

ただし、猛暑日のような日は「設定温度が28度では暑い」と感じる人もいるでしょう。

設定温度を高くする場合は、サーキュレーターや扇風機を併用すると効率よく室内が冷やされます。

3.エアコンの除湿機能を使う

夏場の部屋の暑さは、湿気が多いのも原因の一つです。

エアコンの除湿機能を使うと湿度が下がり、部屋の暑さが和らぐでしょう。

エアコンの除湿機能には使用電力を節約できる製品も販売されているため、光熱費を抑えられます。

エアコンを購入する際は、使用電力を節約できる製品かどうか確認しておくと良いでしょう。

4.フィルターの掃除をこまめに行う

エアコンのフィルターにゴミやホコリがついていると、エアコン本体に負荷がかかり本来のパワーを出せない可能性があります。

負荷がかかった状態でエアコンを使用すると、消費電力が増え故障の原因になる場合もあります。

また、ほこりを放置しておくと、悪臭の原因につながることも。

ブラシなどで、半月に1回はエアコンのフィルター掃除を行いましょう。

新築を検討している人におすすめ「省エネ住宅」で夏の暑さ対策

新築住宅を検討中の人は、夏の暑さ対策に省エネ住宅を検討するのも良いでしょう。

省エネ住宅は断熱性が高いなどの理由から、光熱費を抑えて効率的に部屋を涼しくできます。

ZEH住宅

ZEH住宅はネット・ゼロ・エネルギー・ハウスの略で、省エネと太陽光発電による電力などの創エネによって年間の消費エネルギーゼロを目指す家のことです。

ZEH住宅は高断熱、高気密の基準があり、外皮性能が高いためエアコンの使用頻度や使用時間を抑えられます。

さらにZEH住宅で太陽光発電やエコキュートを設置すると、エネルギーの自家消費や光熱費削減ができるのも魅力です。

エアコンの使用量を減らしてランニングコストを抑えたい人は、ZEH住宅がおすすめです。

パッシブハウス

パッシブハウスは、ドイツのパッシブハウス研究所が確立した省エネ住宅の世界基準と言われるメソッドです。

パッシブハウスは自然の光や風などのエネルギーを上手く活用することで、エアコン設備に頼らず一年中家の中を快適な温度に保つ住宅です。

パッシブハウスは断熱材や断熱窓、高機能の換気システムを用いるため夏は涼しく過ごせるのがメリットになります。

なるべく自然の力を使って快適な住まいを手に入れたい人は、パッシブハウスを検討してみましょう。

長期優良住宅

長期優良住宅は「長期優良住宅の普及の促進に関する法律」に基づいた住宅で、長期にわたり良好な状態で使用できると認定を受けた優良な家です。

長期優良住宅は省エネ性能や耐震性、住宅の劣化対策、バリアフリー性、住みやすさなどあらゆる点で国の基準をクリアしています。

断熱等級5かつ一次エネルギー等級6が省エネ基準となっていることから、エアコンに頼らず夏は涼しく過ごせます。

長期優良住宅の認定手続きには費用や審査期間がかかるのがデメリットですが、補助金や優遇制度も充実しているので検討してみると良いでしょう。

長期優良住宅について詳しく知りたい方は、以下の記事でも詳しく解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

低炭素住宅

低炭素住宅とは、二酸化炭素の排出を減らす仕組みや設備を導入した家のことです。

「都市の低炭素化の促進に関する法律(エコまち法)」で定められた「低炭素建築物認定制度」の認定を受けた住宅が低炭素住宅となります。

低炭素住宅は太陽光発電や家庭用蓄電池、節水機器やHEMS(住宅エネルギー管理システム)などの設備で効率的に節電できるシステムを備えています。

低炭素住宅は日射遮蔽により屋外から入る熱を防いで、夏でも涼しく過ごせるのが魅力です。

エアコン使用を最小限に抑えたい場合は、低炭素住宅を検討してみましょう。

スマートハウス

スマートハウスとは、IT技術の力で電気の見える化を可能にした省エネ住宅になります。

スマートハウスは、太陽光発電や蓄電池システム、省エネ家電、換気システム、HEMS(住宅エネルギー管理システム)などの設備を備えています。

これらの設備を有効に使うと、自家発電で得た電力を効率的に使うことが可能です。

スマートハウスは消費電力を把握しやすいため、節電意識を持ってエアコンを上手く利用できるでしょう。

スマートハウスについて以下の記事でも詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください

【新築施工事例】光熱費を抑えて快適に過ごせるZEH住宅

こちらは、夏場も快適に過ごせる省エネ住宅「ZEH住宅」の施工事例です。

省エネ住宅の実績が多い「星野建設」が、施工しました。

LDKにはターコイズブルーの壁クロスを設置して、おしゃれで明るい空間を演出しています。

オーナー様が賃貸住宅で暮らしていた時は、真夏はエアコンをフル稼働させていました。

ZEH住宅の新築に住みはじめてからは、エアコン使用を最小限に抑えて光熱費を大幅に削減できています。

ZEH住宅で快適性を確保しながらも、理想的なデザインの家に仕上がりました。

まとめ|部屋に熱がこもらない対策として住環境を整えましょう

今回は、部屋に熱がこもる原因と対策方法をご紹介しました。

夏場に部屋で涼しく過ごすためには、エアコンだけに頼らず住環境を整えることも大切です。

新築を考えている方は、暑さ対策ができる省エネ住宅を検討すると良いでしょう。

省エネ住宅を建てる場合は、専門性や高度な建築技術が必要になるため、実績のある施工会社に依頼することが大切です。

夏でも快適に住める家を検討している場合は、ぜひ今回の記事を参考にしてみてください。

星野建設は、光熱費を抑えて快適な暮らしができる「省エネ住宅」の施工実績が豊富です。

省エネ住宅を検討している方は、星野建設にお気軽にご相談ください。

大正10年の創業以来、星野建設は地元密着・地域貢献で新築住宅・リフォーム・リノベーションを提供してきました。

「家賃並み」で実現する高性能×ハイデザイン×低価格なスマートハウスも好評いただいています。

長崎地域・県央地域・島原地域エリアで高性能デザイン注文住宅をご希望の方は、以下のリンクから星野建設にご相談ください!

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