冬にできる窓の寒さ対策|メリット・デメリットや対策時の注意点も解説
冬にできる窓の寒さ対策|メリット・デメリットや対策時の注意点も解説
「室内では特に窓際の寒さが気になる」
窓の寒さ対策が十分に実施できていない場合、室内が寒く感じることもあります。
窓の寒さ対策を十分に行うことで、冬でも室内の寒さを気にせず、快適に過ごせるでしょう。
ただ、具体的にどのように窓の寒さ対策を行うべきか、悩んでいる方もいるかもしれません。
冬でも暖かく快適な住まいで暮らすためにも、適切な窓の寒さ対策を知りたいですよね。
今回の記事では、冬に効果的な窓の寒さ対策を紹介します。
冬に窓の寒さ対策を行うメリット・デメリット、注意点も紹介するので、暖かい住空間をつくるための効果的な方法を理解できるでしょう。
冬の寒さを感じない暖かい住まいで暮らすためにも、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 冬にできる窓の寒さ対策
- 冬に窓の寒さ対策を行うメリット・デメリット
- 冬に窓の寒さ対策を行う際の注意点
目次
冬に窓の寒さ対策が必要な理由
冬に窓の寒さ対策が必要な理由は、季節に関係なく室内で快適に過ごすために欠かせないためです。
冬の室内の寒さを和らげるために、暖房を使用している家庭も多いでしょう。
室内を暖かくする際、暖房の使用は効果的ですが、高性能の暖房を使用している一方で窓の寒さ対策を講じていない場合は、室内の暖かさを保てないことも。
冬に窓の寒さ対策を実施する重要性について、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会の公式ホームページで解説されています。
冬に暖房を使用しても、室内から室外へ熱の移動が生じると、暖房の熱が外へ流出すると暖かさを保つのが難しくなるので対策が必要です。
熱が逃げる場所は「開口部」「換気」「外壁」「床」「屋根」の5つです。
特に、開口部から逃げる熱の割合は、全体の58%。
冬でも暖かい住まいで暮らすために、窓の寒さ対策が重要といえます。
【参考】
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会|Q&A Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
【自分でできる】冬に効果的な窓の寒さ対策
自分でできる冬に効果的な窓の寒さ対策を解説します。
簡単にできる対策なので、早急に窓の寒さ対策を実施したい方は参考にしてみてください。
断熱カーテンを取り付ける
窓の寒さ対策として有効なのは、断熱カーテンを取り付けることです。
断熱カーテンを取り付けると窓からの熱の移動がなくなるため、暖房の熱が室外に逃げるのを防ぎます。
一般的なカーテンを取り付けている方は、冬の暖房使用時に断熱カーテンに取り替えると良いでしょう。
断熱カーテンを取り付けると、窓際にいても寒さを感じません。
ただし、窓の大きさに合った適切なサイズの断熱カーテンを選ぶのが重要です。
幅や丈が足りない断熱カーテンは、十分に断熱効果を発揮しないので注意が必要です。
窓のサイズを把握した上で、断熱カーテンを選びましょう。
また、断熱カーテンと似ているのが遮熱カーテンです。
遮熱カーテンは、太陽光の熱を反射し室内の温度上昇を防ぎます。
熱の影響を受けないので室内の温度上昇を抑制できますが、室内の熱の移動を防ぐ効果はありません。
冬に窓の寒さ対策を確実に行いたい場合は、遮熱カーテンではなく断熱カーテンを選びましょう。
窓にプラダン・気泡緩衝材・断熱シートなどを貼る
窓にプラダン・気泡緩衝材・断熱シートを貼るのも、自分でできる窓の寒さ対策の1つです。
プラダンとは、ポリプロピレンでつくられたプラスチック製のダンボールを指します。
気泡緩衝材とは、荷物の梱包などに使用されるポリエチレンのシートです。
断熱シートとは、窓に貼り付けて窓との間に空気の層をつくり断熱効果を高めるシート。
プラダン・気泡緩衝材・断熱シートを窓に貼ることで、お手軽に窓の寒さ対策ができ断熱効果を高められます。
ただし、窓ガラスによっては断熱シートが貼れない種類もあるので注意しましょう。
たとえば、網入りガラスに断熱シートを貼ると、熱割れを引き起こす危険性が高まります。
断熱シートを貼り付ける前に、必ず窓ガラスの種類を確認しましょう。
窓のガラスとサッシに隙間テープを貼る
窓のガラスとサッシに隙間テープを貼るのも、自分でできる窓の寒さ対策として効果的です。
隙間テープとは、窓のガラスとサッシにできる隙間を埋める際に使用するテープを指します。
隙間テープの素材は、ポリウレタン製やEPDM製などが一般的です。
窓のガラスとサッシの隙間があると、室内で暖められた空気が室外へ逃げるだけではなく、室外の冷気を室内に取り入れてしまいます。
暖房を使用しても室内が暖かく感じられない場合は、隙間テープを使用して窓の隙間を埋めましょう。
ただし、隙間テープが劣化すると隙間ができるため、注意が必要です。
また、窓に隙間テープを貼ると、結露やカビが生じやすくなることも。
空気の出入りを防いだり、結露とカビの発生を抑制したりするために、定期的に隙間テープを貼り替えましょう。
窓付近に暖房器具を置く
冬の窓の寒さ対策として、窓付近に暖房器具を置くと暖かさを実感できます。
窓の数が多い部屋や大きい窓がある部屋の場合は、寒さを感じやすくなります。
窓専用のヒーターも販売されているので、エアコンなどの暖房器具とあわせて窓付近に暖房器具を置き、窓の寒さ対策を行いましょう。
しかし、窓付近に暖房器具を置く場合は、注意が必要です。
暖房器具とカーテンが接触すると、火災が発生する危険性も高まります。
窓付近に暖房器具を置く場合は、設置位置に気をつけましょう。
【業者に依頼】冬に効果的な窓の寒さ対策
平業者に依頼すると実現できる冬に効果的な窓の寒さ対策を解説します。
プロならではの本格的な窓の寒さ対策を検討したい方は、ぜひ参考にしてみてください。
複層ガラスを採用する
複層ガラスの窓に取り替えることで、効果的な窓の寒さ対策ができます。
複層ガラスはペアガラスとも呼ばれ、複数の層で構成された窓を指します。
二枚のガラスの間に空気の層があるため、熱が逃げにくく高い断熱効果を得られるのが特徴です。
一枚のガラスで構成された窓に比べて、光熱費の削減も期待できるでしょう。
結露やカビを防止したり、紫外線から家族を守ったりできるのも、複層ガラスの窓の強みです。
内窓をつける
冬に窓の寒さ対策をするなら、内窓をつけるのも効果的です。
暖かい空気を室外に逃がさず、冷たい空気を室内に入れないため、窓のリフォームとして内窓を検討する方もいます。
断熱効果が高まり、光熱費の削減も期待できます。
内窓にすることで、結露やカビの抑制、騒音の軽減も実現可能です。
ただし、窓の構造によっては内窓にリフォームするのが困難な場合もあります。
内窓を取りつけられない場合は、別の窓の寒さ対策を行わなければならないため、事前に業者に確認してもらうと安心です。
窓と窓枠を取り替える
窓と窓枠を取り替えるのも、冬に効果的な窓の寒さ対策です。
窓の寒さ対策として内窓を取り付けるのが有効ですが、窓の構造によっては内窓を取り付けられないケースもあります。
内窓の取り付けができないときは、窓と窓枠を取り替えることで窓の寒さ対策が実現できます。
ただし、すべての部屋の窓と窓枠を交換すると、大規模なリフォーム工事となり費用がかかることも。
予算を考慮した上で、適切な窓の寒さ対策を行うのが重要です。
窓の寒さ対策に関する疑問点をお持ちの方は、星野建設の無料相談をご利用ください。
窓の寒さ対策を業者に依頼する場合の費用面の相談も承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
冬に窓の寒さ対策を行うメリット
冬に窓の寒さ対策を行うメリットは、以下のとおりです。
冬の寒さとは無縁の快適な住環境をつくるために、ぜひ参考にしてみてください。
室内の寒さを感じず快適に過ごせる
冬に窓の寒さ対策を行うことで、室内の寒さを感じず快適に過ごせます。
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会のQ&Aでは、室内の熱が逃げる場所について解説されています。
住まいの中で熱が逃げる場所は「開口部」「換気」「外壁」「床」「屋根」の5つです。
中でも、開口部から熱が逃げる割合が、全体の58%といわれています。
住まいの寒さ対策として重要視しなければならないのは、開口部である「窓」です。
窓の寒さ対策を行うことで、部屋全体の暖かさを保てるでしょう。
【参考】
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会|Q&A Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
快適な睡眠環境を整えられる
窓の寒さ対策を実施すると、快適な睡眠環境を整えられます。
寝室が寒いと、寝付けなかったり途中で目が覚めたりするなど、睡眠障害を引き起こす恐れも。
睡眠障害によって、生活習慣病や認知症の発症リスクの上昇などが考えられます。
家族の健康状態を維持するためにも、快適な睡眠環境を整えるのが重要です。
朝5時から6時頃に起床する方もいるでしょう。
1日の中でもっとも気温が低くなるのは、朝5時や6時頃といわれています。
すっきりと目覚められるように、寝室の寒さ対策を確実に行いましょう。
ヒートショックのリスクを低減できる
冬に窓の寒さ対策を行うことで、ヒートショックのリスクを低減できます。
ヒートショックとは、気温差によって血圧が激しく上下し、脳出血・脳梗塞・心筋梗塞などを引き起こすことです。
住居内でヒートショックが発症しやすい場所は、浴室や脱衣所などです。
リビングなどの暖かい場所から脱衣所や浴室などの寒い場所へ移動することで、ヒートショックが発症しやすくなります。
脱衣所に暖房器具を置いたり、浴室暖房乾燥機を使用したりするなど、ヒートショック対策を行なっている方もいるでしょう。
しかし、脱衣所や浴室に使用されている窓の断熱性能が低いと、熱の移動が起こるため寒さを感じることもあります。
ヒートショックが起こりやすい脱衣所や浴室では、窓の断熱性能を高めることで家族の健康を配慮した暮らしが実現します。
脱衣所や、浴室の窓の断熱性能を高め、ヒートショックの危険性から家族を守りましょう。
【参考】
社会福祉法人恩賜財団済生会|冬場に多発! 温度差で起こるヒートショック
光熱費の削減が期待できる
光熱費の削減が期待できるのも、冬に窓の寒さ対策を行うメリットの1つです。
冬に住まいを暖かく保つために、複数の暖房器具を使用している家庭もあるでしょう。
暖房器具を併用することで、寒さのストレスを感じにくくなります。
しかし、複数の暖房器具を使用すると光熱費が高額になることも。
窓の寒さ対策を実施すれば、室内と室外の熱の移動を抑制できるため、暖房器具の効果を最大限に発揮できます。
光熱費の削減につながるので、ランニングコストを抑えて快適な暮らしを送れるのが魅力です。
光熱費を抑えて快適な暮らしをしたい方に最適なのが「スマートハウス」です。
スマートハウスについては、以下記事で解説しています。
光熱費を抑えて冬でも寒さを感じずに暮らしたい方は、本記事とあわせてご覧ください。
冬に窓の寒さ対策を行うデメリット
冬に窓の寒さ対策を行うデメリットは、以下のとおりです。
冬に窓の冬の寒さ対策を行う前に、メリットだけではなくデメリットまで理解を深めましょう。
湿気がこもりカビが生じることもある
冬に窓の寒さ対策を実施すると、湿気がこもりやすくカビが発生することもあります。
たとえば、窓付近に暖房器具を置いて部屋の暖かさを保つ場合です。
断熱性能が低い窓なら、窓付近に暖房器具を置くと湿気がこもり、結露が生じやすくなります。
結露を放置するとカビが増殖しやすくなるため、アレルギーや呼吸器の疾患などのリスクも高まります。
特に、家で過ごす時間が長い小さな子どもと同居する方は、結露やカビ対策も重要です。
定期的に室内の換気を行ったり、結露を抑えるシートやスプレーなどを使用したりするのも効果的です。
賃貸の場合は自由に寒さ対策ができないこともある
冬に効果的な窓の寒さ対策を実施したい場合でも、賃貸の場合は制限がある点を押さえましょう。
賃貸の場合は、居住者がリフォームを実施したいときに管理会社の許可が必要です。
ただ、大がかりなリフォームになると管理会社の許可が下りないケースもあるので、十分に窓の寒さ対策ができない可能性もあります。
冬に窓の寒さ対策を行う際は、あらかじめ管理会社と実施できるリフォーム内容について話し合いましょう。
リフォームを行うと費用がかかる
冬に効果的な窓の寒さ対策として業者に依頼してリフォームを行う場合は、自分で寒さ対策を行うよりも費用がかかるのがデメリットです。
リフォームの種類は複数あるので、費用もばらつきがあります。
部屋のすべての窓で寒さ対策を実施すると、窓の断熱効果を最大限に高められますが、予算とのバランスを考慮する必要があります。
機能面を重視するとリフォーム費用が高額になるため、予算を考慮した上で最適な窓の寒さ対策を行いましょう。
長崎県では、リフォームで活用できる補助金・助成金があります。
窓のリフォームを検討している方は費用を抑えて工事ができるので、ぜひ以下記事をチェックしてみてください。
【2024年版】長崎県のリフォームで活用できる補助金・助成金制度一覧|申請方法やリフォーム費用を抑えるポイントも解説
冬に窓の寒さ対策をする際の注意点3選
冬に窓の寒さ対策をする際、以下の3つの注意点を押さえる必要があります。
正しく窓の寒さ対策を行うために、参考にしてみてください。
すべての窓の寒さ対策を行う
冬の寒さを感じずに快適な住空間で過ごすために、すべての窓の寒さ対策を行いましょう。
住まいには複数の窓がありますが、1つの窓や特定の部屋のみ窓の寒さ対策を実施しても、最大限の効果を得られません。
たとえば、リビングはすべての窓で寒さ対策をしても、寝室の窓の寒さ対策をしていない場合は、寒さを感じながら眠ることになるでしょう。
また、脱衣所や浴室の窓の性能が低い場合は、ヒートショックの発症リスクが高まり健康被害を引き起こすこともありえます。「
1つの窓や特定の部屋の窓だけではなく、全部屋の窓で寒さ対策を実施することが重要です。
窓の結露対策も忘れない
冬に窓の寒さ対策を行う際は、結露対策も忘れずに行いましょう。
窓の寒さ対策によっては、窓の結露が生じやすいものもあります。
窓に結露が生じるとカビが繁殖しやすい環境をつくってしまうため、窓周辺の見た目が悪くなってしまいます。
さらに、カビが発生すると家族の健康を害する恐れも。
アレルギー症状や呼吸器系の疾患などが生じることもあるので、カビを発生させない対策が重要です。
窓の寒さ対策とあわせて、必ず結露対策も行いましょう。
天井・壁・床などの断熱性も高める
部屋全体を暖かく保つために、窓の寒さ対策を実施するのは効果的です。
ただ、熱が逃げる場所には「開口部」「換気」「外壁」「床」「屋根」の5つがあります。
それぞれの場所から逃げる熱の割合は、一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会のQ&Aで解説されています。
室内から室外へ熱が逃げる割合は、以下のとおりです。
【室内から室外へ熱が逃げる割合】
開口部 | 58% |
換気 | 15% |
外壁 | 15% |
床 | 7% |
屋根 | 5% |
室内から室外へ熱が逃げる割合から、窓の寒さ対策を最優先に行う必要があります。
さらに、最大限に部屋全体の寒さ対策を実施したい場合は、窓以外に「換気」「外壁」「床」「屋根」の寒さ対策も検討してみてください。
【参考】
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会|Q&A Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
【施工事例】窓の寒さ対策抜群!冬でも心地良く暮らせる高気密高断熱の家
星野建設では、冬でも心地良く暮らせる住まいを施工してきました。
今回は、気密性と断熱性に優れた「高気密高断熱」の家を紹介するので、室外の気温に影響せず快適な暮らしをしたい方は参考にしてみてください。
窓際にいても寒さを感じない快適な住まい
こちらは、スペースを有効活用した諫早市W様邸です。
高気密高断熱の家なので「窓際にいても寒さを感じない」と、嬉しいお言葉をいただきました。
さらに、オール電化なので光熱費の軽減もでき家計にも優しい住まいです。
窓の結露を防ぎ家族の健康に配慮した住まい
白を基調の爽やかな外観が魅力の南島原市Y様邸は、デザイン面だけではなく機能面も優れている「高気密高断熱」の家です。
断熱性と気密性が高い寝室も魅力。
賃貸にお住まいの頃より、冷暖房を必要以上に使わずに光熱費が半額以下になったとのこと。
窓やサッシの結露もなく、家族の健康に配慮した生活が実現しました。
「高気密高断熱」の家の建築を考える際、費用面で不安を感じる方もいるでしょう。
長崎県では、新築で活用できる補助金・助成金があります。
高気密高断熱の住まいの建築を考えている方は、ぜひ以下記事もチェックしてみてください。
【2024年版】長崎県の新築で活用できる補助金・助成金まとめ!申請の流れや注意点も解説
冬でも暖かく過ごすために窓の寒さ対策を確実に行いましょう!
今回は、冬に効果的な窓の寒さ対策を解説しました。
冬に窓の寒さ対策を行うべき理由やメリット・デメリット、注意点も紹介したので、窓の寒さ対策に関する理解が深まったのではないでしょうか。
快適で健康的な暮らしを実現させるために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
大正10年の創業以来、星野建設は地元密着・地域貢献で新築住宅・リフォーム・リノベーションを提供してきました。
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