結露の防止対策7選!結露が発生する原因と発生しやすい場所も解説
結露の防止対策7選!結露が発生する原因と発生しやすい場所も解説
「結露が発生して困っている」
「結露対策を行いたいが、効果的な対策がわからない」
室内に結露が発生し、不快に感じている方もいるのではないでしょうか?
結露を拭き取るなど定期的に掃除をしなければならないため、家事の負担が増えてしまいます。
また、結露の発生によりカビが繁殖します。
カビが繁殖するとアレルギー症状を引き起こす可能性もあるため、家族の健康面においても不安を感じてしまいますよね。
室内の結露に悩まないためには、正しく対策を行うことが重要です。
今回の記事では、結露の防止対策を7つ厳選して解説します。
結露が発生する原因と、発生しやすい場所も紹介。
最後まで読み進めることで、結露が発生する原因と正しい対策に関する理解が深まるでしょう。
家庭にあった正しい結露対策を行うために、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 結露が発生する原因と場所
- 結露を防止する方法
- 結露の防止対策をするメリットと防止対策をしないデメリット
目次
結露が発生する3つの原因
冬に結露が発生する原因は、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
飽和水蒸気量を超える
飽和水蒸気量を超える場合、結露が発生します。
飽和水蒸気量とは、1m3当たりの空気中に含める水蒸気量を指します。
温度が高いほど空気中に多くの水蒸気を含むことができるため、飽和水蒸気量は温度に影響を受けるのが特徴です。
冷たい飲み物を入れたグラスの外側に水滴がつくのは、空気中に含むことができる水蒸気量が関係しています。
【参考】
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会|湿度について -暮らしの中の湿度- 基礎知識 -相対湿度と温度-
部屋の湿度が高い
部屋の湿度が高くなると、結露が発生しやすくなります。
室内を適切な温度に設定しても結露が発生する場合は、湿度が高い可能性があります。
水蒸気が水滴に変わるのは、飽和水蒸気量を超えたときです。
飽和水蒸気量は温度に左右されますが、室内の湿度が高いと、水蒸気から水滴に変化しやすくなります。
室内と室外の温度差がある
室内と室外の温度差があると、結露に悩むこともあります。
冬場は室内の暖かさを維持するために、暖房器具を使用する家庭も多いでしょう。
暖房器具によって室内の温度が高くなると、室外の冷たい空気との温度差が広がります。
室内の暖かい空気は、室外の冷たい空気に触れることで、水蒸気から水滴に変化します。
室内で結露が発生しやすい場所
室内で結露が発生しやすい場所は、以下のとおりです。
【室内で結露が発生しやすい場所】
- ・窓ガラス・サッシ
- ・天井
- ・壁
- ・床下
- ・押し入れ
- ・クローゼット
- ・部屋の隅
- ・家具の裏側
結露と聞くと、窓をイメージする方もいるのではないでしょうか。
窓以外にも、室内の結露の原因があることを押さえておきましょう。
【今すぐできる】結露を防止する方法7選
結露を防止する方法は、以下の7つです。
今すぐできる対策を紹介するので、参考にしてみてください。
室内の温度を20℃程度に保つ
結露を防止するために、快適な室温を18℃以上、目安として20℃程度に保ちましょう。
世界保健機関(WHO)では、冬の室温を18℃以上に保つことを推奨しています。
快適な室内環境を整えることで、健康被害の防止や睡眠の質の向上など、さまざまなメリットがあります。
室内の温度を高めると、快適な室内環境を維持できるでしょう。
しかし、室内の温度を上げ過ぎると室内と室外の気温差が生じるため、結露が発生しやすくなります。
快適な室内環境の維持と結露防止のために、室内の温度を20℃程度に設定しましょう。
【参考】
厚生労働省|冬の室温は 18℃以上がWHO(世界保健機関)で推奨されています 部屋を暖かくして過ごしましょう
こまめに換気をする
室内の結露を防止するために、こまめに換気をするのも重要です。
室内の湿度が高くなることで、結露が生じやすくなります。
結露の発生を抑制するために、窓やドアを開けて換気をしたり、換気扇を使用したりするのが効果的です。
また、観葉植物や水槽を置く場所にも工夫をしましょう。
観葉植物や水槽は結露が発生しやすい場所を避け、換気しやすい場所に置くのがポイントです。
除湿機を使用する
室内の結露を防止するために、必要に応じて除湿機を使用するのも有効です。
部屋の湿度が上がり過ぎると、結露が生じやすくなります。
特に、窓やドアによる換気ができない場所や換気扇がない場所など、結露を抑制できず悩むこともあるでしょう。
効率良く適切な湿度を保つために、除湿機を併用しましょう。
除湿機があると室内干しをした洗濯物も乾きやすくなるので、家事の負担も減らせるのが魅力です。
ただし、部屋の広さに合った除湿能力を有した除湿機を設置する必要があります。
家電量販店などの専門スタッフに相談した上で、除湿機を購入すると良いでしょう。
洗濯物の部屋干しをしない
室内の結露を防止するために、洗濯物の部屋干しをしないようにしましょう。
部屋干しをすると室内の湿度が上昇するため、結露が発生しやすくなります。
晴れた日は、室外で洗濯物を干すと結露を防止できます。
雨の日などで室外に洗濯物を干せない日は、浴室干しを検討しましょう。
浴室なら換気扇や浴室乾燥機などを使用できるので、室内の湿度の上昇を防げます。
石油ストーブやガスファンヒーターを使用しない
石油ストーブやガスファンヒーターの使用を控えることも、効果的な結露対策となります。
石油ストーブを使用すると、灯油を燃焼する過程で水蒸気が発生します。
一方でガスファンヒーターを使用すると、ガスを燃焼する過程で水蒸気が発生するのが特徴です。
石油ストーブやガスファンヒーターを使用すると、暖かく快適に過ごせるのがメリット。
しかし、室内の温度が高くなり過ぎると、結露が生じやすくなります。
エアコンやハロゲンヒーターなどの暖房器具を使用し、結露を生じさせないようにしましょう。
換気しやすい場所に観葉植物や水槽を置く
換気しやすい場所に観葉植物や水槽を置くのも、結露対策として有効です。
部屋のインテリアとして観葉植物を置いている方、熱帯魚などを飼育するために水槽を置いている方もいるかもしれません。
ただ、観葉植物や水槽を置く位置を工夫することが重要です。
室内に観葉植物や水槽を置く場合は、必ず換気しやすい場所を選びましょう。
また、観葉植物の受け皿には水を溜めないようにするのもポイントです。
窓に結露防止シートを貼りつける
窓に結露防止シートを貼りつけると、簡単に窓の結露対策ができます。
室内の結露の中でも、窓の結露に悩む方もいるでしょう。
窓の結露を放置するとカビの繁殖や建物の劣化につながるため、適切な対策を知ることが大切です。
結露防止シートはビニール素材でつくられたシートで、ホームセンターなどで購入できます。
自分で貼りつけられるので、手軽な結露防止対策として知られています。
ただし、すべての窓に結露防止シートを貼りつけられるわけではありません。
「網入りガラス」「複層ガラス」「Low-E複層ガラス」に結露防止シートを貼りつけると、熱割れを起こし窓ガラスが割れることもあります。
窓の結露対策の詳細は、以下の記事で解説しています。
窓の結露対策を7つ紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
【リフォームを依頼】結露を防止する方法3選
窓リフォームで結露を防止する方法は、以下の3つです。
自分で結露対策を行っても改善しない場合は、ぜひリフォームも検討してみてください。
内窓を設置する
結露の中でも、窓の結露に悩んでいる方もいるでしょう。
窓の結露防止対策として有効なのは、内窓の設置です。
内窓は、既存窓の内側に新しく設置する窓を指します。
二重窓とも呼ばれているように、二枚の窓があります。
内窓を設置することで二枚の窓の間に空気層ができ、断熱効果も高まるのが特徴です。
断熱効果が高まると室外の冷たい空気の影響を受けにくくなり、窓の結露を防止につながります。
ただし「内倒し窓」「内開き窓」「回転窓」には、内窓を設置できません。
内窓の設置を考えている方は、リフォーム業者に既存窓の種類をチェックしてもらいましょう。
天井・壁・床下に断熱材を追加する
天井・壁・床下は、内部結露に悩みやすい代表的な場所です。
内部結露とは、目に見えない場所で発生する結露を指します。
内部結露を放置すると、カビが繁殖したり住宅に使用されている木材が劣化したりします。
天井・壁・床下の内部結露を防止するためには、断熱材を追加するのが効果的です。
断熱材を追加すると空気の侵入を抑制できるので、結露が生じにくくなります。
ただし、内部結露を防止する上で欠かせないのが、施工業者の技術力の高さです。
断熱材の施工不良が起こると、十分な結露対策ができません。
断熱材の追加工事を検討している方は、施工業者の実績を確認した上で依頼をしましょう。
断熱効果の高い窓ガラスとサッシに交換する
窓の結露に悩んでいる場合は、断熱効果の高いガラスとサッシに交換しましょう。
冬場の暖房使用時、窓(開口部)から室外に逃げる熱は全体の58%です。
多くの熱が窓から流出するため、窓の結露対策は重要といえます。
窓の結露を防止するためには、窓ガラスとサッシの断熱性能を高める必要があります。
窓ガラスには「複層ガラス」「Low-E複層ガラス」を選ぶと良いでしょう。
サッシには「樹脂サッシ」を選びましょう。
【参考】
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会|Q&A Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
どのような窓ガラスやサッシを選べば良いか悩んでいる方は、星野建設の無料相談をご利用ください。
住宅のプロがお客様のご希望を伺った上で、丁寧にお答えいたしますので、お気軽にご相談ください。
結露の防止対策を行うメリット3選
冬の結露の防止対策を行うメリットは、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
不快感を抱かずに暮らせる
結露の防止対策を行うと、不快感を抱かずに暮らせます。
適切な方法で対策をすることで、結露の発生を抑制できます。
カビが繁殖したり木材が腐食したりするなど、結露が生じることで不快感を感じることも。
長く住み続ける住まいだからこそ、快適な空間を保ちたいですよね。
家族がリラックスできる住空間を整えるためにも、住宅の結露対策を確実に行いましょう。
掃除の負担を減らせる
正しく結露対策を行うと、掃除の負担を減らせるのが魅力です。
結露対策を行っていないと、暖房使用時は常に結露が生じてしまいます。
結露が生じるたびに、雑巾で水滴を拭き取るなどのお手入れが必要となります。
暖房使用前に結露対策を実施すると、家事の時間を短縮できるでしょう。
家の断熱性能が高まる
結露対策を実施すると、家の断熱性能が高まります。
家の中でも結露に悩みやすいのが窓です。
窓は室内から室外へ熱が流出しやすい場所なので、窓の断熱性能を高めることで家全体の断熱性能を高めることにもつながります。
家全体の断熱性能が高まると効率良く暖房器具を使用でき、光熱費削減も期待できます。
毎月かかる光熱費を削減し、家計にやさしい暮らしも実現させましょう。
結露の防止対策を行わないデメリット3選
結露の防止対策を行わないデメリットは、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
建物の構造体の劣化が進行しやすくなる
結露の防止対策を行わないと、建物の構造体の劣化が進行しやすくなります。
結露により住宅に使用されている木材が濡れ、劣化する可能性が高まります。
木材の劣化を放置すると、建物の構造に悪影響を及ぼすことも。
安心安全な暮らしを送るためにも、結露を生じさせないようにしましょう。
健康被害が生じる危険性がある
結露の防止対策を行っていない住宅で暮らすと、健康被害が生じる危険性があります。
結露が生じることで、カビが繁殖しやすい環境をつくります。
カビが繁殖すると、アレルギー性鼻炎や皮膚炎、呼吸器疾患などを引き起こすことも。
健康被害から家族を守るためにも、適切な結露対策を実施しましょう。
家の修繕費用が高額になることもある
自分でできる結露の防止対策なら予算を抑えられます。
しかし、中にはリフォームを依頼する方もいるでしょう。
結露の防止対策によっては、家の修繕費用が高額になることもあります。
リフォームを依頼する際に不安を感じやすいのは、予算面ではないでしょうか。
結露を防止するためにリフォームを検討している方は、ぜひ国や地方自治体の補助金・助成金を活用しましょう。
以下記事では、長崎県のリフォームで活用できる補助金・助成金を解説しています。
費用を抑えてリフォームをするために、ぜひ参考にしてみてください。
【2024年版】長崎県のリフォームで活用できる補助金・助成金制度一覧|申請方法やリフォーム費用を抑えるポイントも解説
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こちこちらは、憧れの新築マイホームで理想の暮らしを叶えた島原市のT様邸です。
「家賃並みのスマートハウス」でありながら、高気密高断熱の住宅。
高性能な窓やサッシを採用し、冬でも寒さを感じない部屋で過ごせているとのこと。
結露も防止できる高性能な窓やサッシで、家族の健康に配慮した暮らしができるマイホームが完成しました。
家の結露を防止し、家族が安心して暮らせる住空間をつくりましょう!
今回は、結露の防止対策を解説しました。
結露が発生する原因と発生しやすい場所について、理解が深まったのではないでしょうか。
今すぐできる結露の防止対策を7つ紹介したので、さっそく実施してみてくださいね。
結露を防止するためには、リフォームが必要な場合もあります。
適切な結露の防止対策を行うために、必ず信頼できる施工業者にリフォームを依頼しましょう。
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