平屋が地震に強い3つの理由|耐震性の高い家を建てるポイントも解説

平屋が地震に強い3つの理由|耐震性の高い家を建てるポイントも解説

平屋が地震に強い3つの理由|耐震性の高い家を建てるポイントも解説

平屋は、地震に強いのが大きなメリットです。

地震大国の日本で、新築を検討する際に耐震性の高い家を選ぶのは重要なポイント。

平屋は正しい設計や施工のポイントを押さえると、地震に強い住宅を実現できます。

今回は、平屋が地震に強い理由や耐震性の高い家を建てるポイントをご紹介。

地震に強い平屋で快適に暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 平屋が地震に強い3つの理由
  • 構造による平屋の耐震性の違い
  • 地震に強い平屋を建てる5つのポイント

平屋が地震に強い3つの理由

平屋が地震に強いと言われる理由は、家の形状や構造によるものです。

まずは、平屋が地震に強いと言われる理由をご紹介します。

家の形状がシンプルである

平屋は家の形状がシンプルであるため、地震に強い家になります。

平屋が正方形や長方形のシンプルな構造であることが、多いからです。

シンプルな構造の家は、地震や強風などで縦方向や横方向からの力を受けた時に、振動が分散されます。

一方で複雑な構造の家は一か所に地震の力がかかり、そこから破損する可能性があります。

地震により破損したままの家は、再び揺れを受けた時に倒壊する場合も。

シンプルな構造の平屋にすれば、地震による倒壊のリスクが低くなります。

建物が低いため揺れにくい

平屋は建物が低いため、揺れにくい特徴があります。

高さのある建物は、地震の揺れが家全体に伝わりやすくなります。

高層マンションで地震が起こると、揺れを感じやすくなるケースと同じです。

平屋は2階部分がないので、重心が低く地震や強風を受けても揺れを感じにくくなります。

平屋は2階建てや3階建てに比べて、地震の揺れに強い構造です。

建物全体の重量が軽い

平屋は、建物全体の重量が軽いのも地震に強い理由です。

地震の振動エネルギーは建物の重量が重いほど、影響があります。

平屋は2階建てに比べて面積も少なく、重量が軽いため地震に強くなります。

ただし、平屋の構造、建材、築年数によっても揺れの感じ方は異なるため、すべての平屋が地震に強いとは限りません。

構造による平屋の耐震性の違い

平屋は地震に強いですが、構造によっても耐震性に違いがあります。

「鉄骨構造」「鉄筋コンクリート構造」「木造構造」の耐震性の違いを見ていきましょう。

<構造による比較表>

工法耐震性耐久性特徴
鉄骨構造高い高い工期が短い
鉄筋コンクリート構造かなり高いかなり高い倒壊の危険性が低い
木造構造ツーバイフォーは高い高いツーバイフォーは工期が短い

鉄骨構造

鉄骨構造は、建物の柱や梁などの骨組みに鉄骨を使用した構造のことです。

耐震性が高いのが特徴で、「軽量鉄骨造」と「重量鉄骨造」の2種類があります。

平屋に用いられやすいのは「軽量鉄骨造」になり、柱や梁などの骨組みに厚さ6mm未満の鋼材を使用します。

耐震性や耐久性に優れているため、長く安心して暮らしたい人におすすめです。

ただし、鉄骨構造は熱に弱いデメリットがあるのも把握しておきましょう。

鉄筋コンクリート構造

鉄筋コンクリート構造は、地震による倒壊の危険性が低くなります。

鉄筋とコンクリートを組み合わせて建物を支える構造であり、高い耐久性と強度が魅力です。

ただし、鉄筋コンクリート構造は地震の揺れは感じやすくなります。

鉄筋コンクリート構造は、工法によって間取りを自由に設計できないデメリットもあります。

木造構造

木造構造は、土台や柱、梁などの主要な構造部に木材を使用する工法です。

もっとも一般的な工法である「木造軸組工法」は、耐震性や耐火性に優れています。

また、「ツーバイフォー工法」は、耐震性に優れているため人気があります。

ツーバイフォー工法は、木材を組み合わせて作った枠組みに板材を接合したパネルで箱を作り構造体を作る工法です。

地震に強い工法になりますが、構造体によりリノベーションがしにくい可能性があります。

 地震に強い平屋を建てる5つのポイント

地震に強い平屋を建てるには、どのようなポイントを押さえたら良いのでしょうか。

1.敷地の地盤を強くする

地震に強い平屋を建てるには、敷地の地盤を強くすることが大切です。

建築基準法により、新築住宅は「地盤調査」が義務付けられました。

新築を建てるために強い地盤の土地を選ぶことが重要ですが、十分な地盤強度がない場合は地盤改良が必要です。

地盤改良工事により、建物の耐久性や安全性が向上し液状化による沈み込みを防げます。

2.耐震性を高くする基礎を作る

耐震性を高める基礎を作ることも、地震に強い家にするポイントです。

家の基礎は家の重さを支え、地盤に伝える役割があります。

家の重量を均等に地盤に伝えることで、家が重みで壊れないようにする目的もあります。

耐震性の高い基礎を作るのであれば、ベタ基礎を採用するのがおすすめ。

ベタ基礎は建物の下をすべて鉄筋コンクリートで覆うので、地震があった際に力を効率良く地盤に伝えられます。

3.制震ダンパーを設置する

地震に強い平屋を建てたいなら、制震ダンパーを設置するのもおすすめ。

制震ダンパーとは、地震の揺れを熱などに変えて吸収し、建物の損傷を軽減するための装置です。

制震ダンパーを設置すると、地震により構造部分に変形が起こるのを防ぎ、揺れを抑えられます。

地震で倒壊しなかった家でも、見た目では分からない構造部分の損傷があるかもしれません。

制震ダンパーを採用することで、地震後の不安が軽減するでしょう。

4.耐震等級3の家にする

平屋は耐震等級3の家にすることも、大切です。

耐震等級3は、住宅性能表示制度で定められた耐震性能の中で最も高いランクの等級になります。

地震に強い平屋を建てたい場合は、耐震等級3を標準とする施工会社に依頼しましょう。

耐震等級3の家について、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。

耐震等級3の後悔しない家づくり|新築の注文住宅に必要?そのメリットや基礎知識をわかりやすく解説

耐震等級とは

耐震等級とは、地震による建物の倒壊や損傷のしにくさを表す指標のことです。

耐震等級は3段階になり、段階が上がるほど地震に対する強度が高くなります。

耐震等級ごとの特徴は、下記の表の内容になります。

耐震等級特徴
耐震等級1建築基準法と同レベルの耐震性
耐震等級2耐震等級1で想定する地震の1.25倍の耐震性
耐震等級3耐震等級2で想定する地震力の1.5倍の耐震性

新築の際に「筋かい」や構造用合板等の板状の「面材」を多く設置すると、地震力に対する強さが増します。

5.構造計算をしている施工会社に依頼する

地震に強い家を建てるのであれば、構造計算をしている施工会社に依頼することもおすすめです。

構造計算とは、外部から建物にかかる力に対してどれだけ安全に耐えられるかを計算することです。

外部からの力は、地震力、風圧、積雪荷重などを指し、構造物が応力に耐えどのように変形するかを計算します。

建築基準法によると、大規模な木造住宅や形状が複雑な建物に対してのみ、構造計算が義務付けられています。

一般的な住宅は簡易な壁量計算のみとなるため、構造計算をしていない場合も。

耐震性のある家で安心して暮らしたいのであれば、構造計算をしている施工会社に依頼しましょう。

平屋と2階建てのどちらが地震に強い?

平屋と2階建てを比較すると、シンプルな構造や形状、建物の低さなどにより平屋の方が地震に強いと言えます。

ただし、2階建ての家の耐震性が低いという訳ではありません。

構造計算をして設計されている家は、2階建てであっても十分な耐震性を備えられます。

平屋と2階建てのメリット・デメリット

平屋と2階建てにはどのような違いがあるのでしょうか?

メリット・デメリットを比較して、それぞれの特徴を見ていきましょう。

 メリットデメリット
平屋・シンプルな構造で耐震性が高い
・バリアフリー性が高い
・メンテナンスコストを抑えられる
・広い土地が必要
・防犯性を高める必要がある
2階建て・構造計算などにより耐震性の高い家を実現できる
・プライバシーを確保しやすい
・スペースを有効活用できる
・平屋より地震の揺れを感じやすい
・バリアフリー化が難しい

平屋と2階建ては、それぞれメリット・デメリットが異なるため、家族構成やライフスタイルによって家族に合った家を検討しましょう。

家族にとって必要な部分から優先順位をつけると、平屋と2階建てどちらが適しているか選びやすくなります。

地震に強い平屋を実現できる施工会社の選び方

地震に強い家を建てるには、施工会社選びが重要です。

ここからは、地震に強い平屋を実現できる施工会社の選び方をご紹介します。

1.耐震等級3を標準にしている

耐震等級3を標準にしている施工会社であれば、地震に強い平屋を実現できます。

平屋は元々耐震性が高い構造ですが、耐震等級3の家にすれば、より安心して暮らせます。

耐震等級3の家は建築基準法の基準よりも、地震への耐久性が1.5倍になるため地震が起こっても倒壊しにくいのがポイントです。

2.アフターサービスを行っている

地震に強い平屋を建てるには、アフターサービスを行っている施工会社がおすすめです。

新築住宅は住み始めてからも、定期的な検査やトラブル時に対応が必要です。

アフターサービスが充実している施工会社を選ぶと、長く安心して住める家になるでしょう。

施工会社の中には、60年間の保証を提供している会社があります。

将来に渡り長く過ごせる家を建てるには、保証の充実した施工会社を選ぶことが重要です。

3.耐震性のある家の施工実績が豊富である

耐震性のある家の施工実績が豊富な会社に、依頼するのも大切です。

施工実績が豊富な会社であれば、専門的な技術を要する耐震性の高い施工をしてくれるからです。

施工実績が豊富な会社は多くの経験を活かして、ライフスタイルやこだわりに合わせた提案をしてくれるでしょう。

【新築施工事例】地震に強く暮らしやすい平屋の家

こちらは、地震に強く暮らしやすい平屋を実現した星野建設の施工事例です。

シンプルな平屋の構造により、耐震性が高く安心して暮らせる家になっています。

2階部分を作らなかったため、地震や強風を受けても揺れを感じにくい構造です。

平屋は設計の自由度が高いことから、間仕切りを少なくし開放的な空間を作りました。

外の景色に木々が見えることで、家の中からでも自然を感じられます。

耐震性が高くデザイン性にも優れた平屋にしたことで、長く快適に暮らせる住まいになりました。

まとめ|地震に強い平屋で快適に暮らしましょう

今回は平屋が地震に強い理由や、耐震性の高い家を建てるポイントをご紹介しました。

平屋は構造計算による設計や施工のポイントを押さえると、より地震に強い住宅になります。

耐震性のある家を希望する場合は、実績豊富な施工会社に依頼するのも重要です。

施工会社で標準としている耐震等級やアフターサービスについて、十分に確認しましょう。

耐震性のある平屋を建てたい方は、ぜひこの記事を参考に検討してみてください。

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