簡単にできる窓の結露を防ぐ対策7選|結露が生じる原因も解説
簡単にできる窓の結露を防ぐ対策7選|結露が生じる原因も解説
「窓に結露が生じるのはなぜ?」
「窓の結露を防ぐにはどうしたらいいの?」
季節によっては、窓に結露が生じることもあります。
窓の結露が発生するとカーテンが濡れたり、カビが増えたりと嫌なことばかりですよね。
さらに、家族の健康面で不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
窓の結露を防ぐために、今すぐ対策をしたいと考えている方もいるでしょう。
快適に暮らすためにも、窓の結露を防ぐ対策を知っておくと安心です。
今回の記事では、簡単にできる窓の結露を防ぐ対策を7つ解説します。
窓に結露が生じる原因も紹介しているので、あわせて理解した上で窓の結露対策を行いましょう。
この記事でわかること
- 窓に結露が生じる原因
- 窓の結露を防ぐ対策7選
- 窓の結露対策をするメリット・デメリット
目次
窓に結露が生じる原因
冬の窓に結露が生じるのは、以下の原因が考えられます。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
室内と室外の温度差が大きい
室内と室外の温度差が大きいと、窓に結露が生じやすくなります。
冬場は、エアコンやストーブなどで室内を暖めることが多く、室外の冷たい空気と室内の暖かい空気の温度差が大きくなります。
室内の暖かい空気が窓に触れることで急速に冷やされ、空気中の水蒸気が水滴となり結露が生じる仕組みです。
特に、日当たりが悪い北側にある部屋は、ほかの部屋に比べて結露が生じやすい傾向があります。
【参考】
国土交通省|令和5年度 国土交通省補助事業 住宅の省エネルギー 設計と施工 2023 〈改正〉平成28年省エネルギー基準対応
室内の湿度が高い
室内の湿度が高いと、窓に結露が生じやすくなります。
空気中に含まれる水蒸気は、温度によって変化するのが特徴です。
室内の温度が高いほど水蒸気を含む量が多くなり、温度が低くなると含む水蒸気の量が減少します。
室内の温度を一定に保っていても湿度が高い場合は、結露が生じるリスクが高まるため注意が必要です。
【簡単】窓の結露を防ぐ対策7選
窓の結露を防ぐ対策は、以下の7つです。
簡単にできる対策なので、ぜひ参考にしてください。
室内と室外の温度差を小さくする
もっとも効果的な窓の結露対策は、室内と室外の温度差を小さくすることです。
冬場は室内の暖かさを維持するために、暖房器具を使用して設定温度を高めることが多いかもしれません。
しかし、暖房器具の設定温度が高すぎると、室内と室外の温度差が大きくなります。
室内と室外の境界となっているのが、窓です。
室内の暖かい空気が窓に触れて急速に冷やされ、結露が生じやすくなります。
環境省では、省エネルギーを目的として室温の推奨温度を20℃としています。
暖房器具を効率よく使用できるため、推奨温度に設定すると良いでしょう。
ただし、住まいの断熱性能が低い場合は、室温を20℃に設定しても寒さを感じることもあります。
設定温度が推奨温度を大幅に超える場合には、ほかの断熱対策を検討しましょう。
【参考】
環境省|家庭部門のCO2排出実態統計調査 家庭のエネルギー事情を知る エアコンの使い方について
こまめに換気をする
窓の結露を防ぐために、こまめに換気を行いましょう。
窓に結露が生じる原因の1つは、部屋の湿度が高いことです。
室温を高く設定していないのに窓に結露が生じる場合は、室内の湿度が過剰になっている可能性があります。
室内の湿度が高くならないように、窓を開けたり換気扇を活用したりして、適切に換気を行うことが重要です。
また、洗濯物を室内で干している場合、換気をしていても室内の湿度が高まりやすくなります。
洗濯物は、晴れた日は室外干し、雨の日や雪の日は浴室干しが推奨されます。
結露防止シートを貼り付ける
窓の結露を防止する際、結露防止シートを貼り付けるのも効果的です。
結露防止シートとは、ポリエチレンなどのビニール素材で作られたシートを指します。
ホームセンターやインテリア用品店などで購入できるので、自分で簡単に結露対策が可能です。
結露防止シートを準備できたら、結露が気になる窓ガラスに貼り付けましょう。
ただし、窓とシートの間に隙間があると、剥がれやすくなります。
剥がれた結露防止シートでは、窓の結露を防ぐ効果がなくなります。
また、窓ガラスの種類によっては、結露防止シートを貼り付けられない場合があるのです。
「網入りガラス」「複層ガラス」「Low-E複層ガラス」に結露防止シートを貼ると、熱割れが生じて窓ガラスが割れる可能性があります。
窓の材質が結露防止シートに対応しているかを十分に確認した上で、結露対策を行いましょう。
結露防止スプレーを吹きつける
結露防止スプレーを吹きつけるのも、簡単な窓の結露防止対策のひとつ。
結露防止スプレーとは、界面活性剤やアルコール、防カビ成分などが含まれた液体です。
窓に吹き付けるだけで結露対策ができるので、手軽に実践できるのが魅力です。
また、防カビ成分が含まれているので、窓にカビが繁殖することも抑制できます。
しかし、結露防止スプレーの効果が持続する期間は2週間から1か月程度と短いため、こまめな手入れが必要になる場合があります。
結露防止スプレーを選ぶ際は、できるだけ効果の持続期間が長いものを選びましょう。
除湿機を使用する
窓の結露を防ぐためには、室内の湿度を上げ過ぎないようにすることが重要です。
室内の湿度を上げ過ぎないように、除湿機を使用しましょう。
室温が同じでも、湿度が高いほど結露が発生しやすくなります。
冬場は室内の乾燥を防ぐために、加湿器を使用する家庭もあるでしょう。
しかし、肌や髪の毛の乾燥を防ぐ一方で、窓の結露が気になる場合もあります。
窓の結露が気になる場合は、除湿機を使用して室内の湿度を下げると良いでしょう。
窓用ヒーターを設置する
窓の結露に悩む方は、窓用ヒーターを設置するのも効果的です。
窓用ヒーターとは、窓際に設置して結露を防止する窓専用に設計されたヒーターのことです。
窓を暖めることで熱の移動を防ぐ効果があり、結露の発生を抑えます。
冬に暖房を使用する場合、開口部(窓)から室外へ逃げる熱の移動は、全体の約58%を占めるといわれています。
窓からの熱の移動を防ぐことで、結露の防止だけでなく、部屋を暖かく快適に保てる点が魅力です。
ただし、窓の数だけ窓用ヒーターを設置する必要があります。
グレードによって異なりますが、窓用ヒーターを1台購入すると2万から5万円程度かかります。
さらに、毎月の光熱費も増えるため、導入前に経済面も十分考慮することが大切です。
【参考】
一般社団法人日本建材・住宅設備産業協会|Q&A Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
窓際に観葉植物を置かない
部屋に観葉植物を置いている家庭もあるのではないでしょうか。
窓際に観葉植物を置いている場合は窓に結露が生じることもあるので、窓際ではない場所に観葉植物を移動させましょう。
冬場に観葉植物を置く場所として最適なのは、風通しの良い場所や換気ができる場所です。
また、一箇所に多くの観葉植物を置かないように心がけましょう。
【プロに依頼】窓の結露を防ぐ対策3選
冬本格的に窓の結露を防ぎたい場合の対策は、以下の3つです。
状況によっては、リフォームを検討することも必要になるかもしれません。
十分な効果が得られない場合には、以下の対策を参考にしてください。
内窓を設置する
内窓を設置すると、窓の結露を効果的に防げるようになります。
内窓とは、すでにある窓の内側に新しい窓を取り付けるものです。
二重窓とも呼ばれているように、二枚の窓があるのが特徴です。
二枚の窓の間に空気の層ができるので、高い断熱効果も発揮します。
断熱効果が高いほど室外の熱の影響を受けにくくなるので、窓の結露防止にもつながります。
ただし、窓のタイプによっては内窓を設置できないこともあるので注意しましょう。
内倒し窓・内開き窓・回転窓などには、内窓の設置ができません。
窓ガラスに断熱塗料を塗布する
窓ガラスに断熱塗料を塗布することで、結露を効果的に防げます。
断熱塗料とは、熱を伝わりにくくする塗料のことです。
断熱塗料を塗布することで、室外の熱の影響を受けにくくなります。
室外からの熱の影響を受けないと、外気温による室温の変化が起こりにくくなる上、窓の結露も防止できます。
ただし、網入りガラスなど一部の窓ガラスの場合は、断熱塗料を塗布できないこともあります。
断熱塗料を塗布しても問題ない窓かどうか、事前に施工業者に確認してもらいましょう。
断熱性能の高い窓やサッシに交換する
断熱性能の高い窓やサッシに交換することで、窓の結露に悩むことはなくなるでしょう。
内窓を設置できない場合や断熱塗料を塗布できない場合、窓ガラスとサッシ両方の結露を防ぎたい場合は、断熱性能の高い窓やサッシに交換するのが効果的な対策です。
断熱性能の高い窓の種類として代表的なのが「複層ガラス」「Low-E複層ガラス」、断熱性の高いサッシとして代表的なのが熱伝導率が低い「樹脂サッシ」です。
断熱性能を高めることで、窓の結露防止にもつながります。
本格的に窓の結露対策を行いたい場合は、断熱性能の高い窓とサッシへ交換することも検討しましょう。
しかし、断熱性能の高い窓とサッシへ交換する場合は、大掛かりなリフォーム工事となり、費用も高額になる傾向があります。
窓とサッシの交換を考えている場合は、リフォームで使える補助金を活用しましょう。
どのような補助金があるのか、手続きを行うにはどうしたら良いのかなど、不安に感じるものですよね。
星野建設では、住宅の補助金に関するご相談も無料で承っていますので、お気軽にご相談ください。
窓の結露対策をするメリット5選
窓の結露対策をするメリットは、以下の5つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
構造体の劣化を防止する
窓の結露対策をすることで、住宅の構造体が劣化するのを防止できます。
窓が結露すると、住宅に使われている木材が濡れてしまい、木材を傷める原因になることもあります。
長く愛着を持って住み続けるために、住宅の構造体の劣化を進行させないことが重要です。
住宅の構造体の劣化を防止できれば、リフォームなどの工事を行う必要がなく、経済的な負担も軽減できます。
特に、無垢材など木材にこだわった住まいで暮らす場合は、必ず窓の結露対策を行いましょう。
カビやダニの繁殖を抑制できる
カビやダニの繁殖を抑制できるのも、窓の結露対策をするメリットです。
窓が結露すると窓ガラスやサッシが濡れるため、水分を好むカビやダニが繁殖しやすくなります。
カビやダニが繁殖すると、皮膚炎やアレルギー性鼻炎、呼吸器疾患などの健康被害を及ぼすリスクが高まります。
小さな子どもがいる方は、健康被害に対して敏感になるものではないでしょうか。
カビやダニを発生させないためにも、窓の結露対策を行いましょう。
暖房効率を高められる
窓の結露対策を行うと、暖房効率も高められます。
窓の結露対策を行うと窓本体の断熱性能が向上するため、室外の冷たい空気による影響を受けにくくなります。
室外の空気によって室内の空気が冷やされず、いつでも暖かい空間を維持できるのが魅力です。
暖房器具を過剰に使用することもなくなり、光熱費の削減も期待できます。
家計の負担を抑えた暮らしができるのも、窓の結露対策を行うメリットといえます。
健康被害から家族を守れる
窓の結露対策を行うことで、健康被害から家族を守れます。
窓の結露対策の内容によっては断熱性能を高められるので、外気温に関係なく冬でも快適に暮らせます。
たとえば、内窓の設置や断熱塗料の塗布、窓とサッシの交換などです。
本格的に窓の結露対策を実施することで、結露だけではなく断熱性能も大幅に向上できます。
窓の断熱性能を向上できると、冬季に発症リスクが高まるヒートショックの予防にもつながります。
ヒートショックとは、急激に温度が変化することで血圧が大きく激しく上下し、健康被害が起こるものです。
重度のヒートショックは、脳卒中や脳梗塞、心筋梗塞などを引き起こします。
命に関わる重篤な病気につながるため、断熱効果を高め健康に配慮した暮らしを実現させましょう。
【参考】
冬にできる窓の寒さ対策は、以下の記事でも解説しています。
対策時の注意点もあわせてチェックしてみてください。
冬にできる窓の寒さ対策|メリット・デメリットや対策時の注意点も解説
防音対策や防犯対策にもつながる
窓の結露対策を行うことで、防音や防犯効果も期待できます。
たとえば、内窓の設置は窓の結露対策として有効です。
さらに、窓から室外への音漏れも防げるので、騒音トラブルのリスクを軽減できます。
内窓なら、空き巣などの侵入者への抑止力もあるので、防犯対策としても効果的です。
窓の結露対策とあわせて、防音対策や防犯対策もできるのが魅力ではないでしょうか。
窓の結露対策をするデメリット3選
冬窓の結露対策をするデメリットは、以下の3つです。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
結露を完全に防げないこともある
窓の結露対策は複数ありますが、中には結露を完全に防げないものもあります。
たとえば、結露防止シートを貼り付けて窓の結露対策を行う場合が該当します。
結露防止シートを貼り付ける際、窓とシートに隙間があると結露が生じることも。
また、室内と室外の温度差が大きくなったり室内の湿度が高くなりすぎたりすると、結露に悩むこともあります。
結露対策を行なっても窓に結露が生じる場合は、別の対策も検討しましょう。
賃貸アパートやマンションでは実施できない対策もある
賃貸アパートやマンションにお住まいの場合、実施できない窓の結露対策があります。
たとえば、内窓の設置や窓とサッシの交換などはできません。
賃貸アパートやマンションの場合は、窓の結露対策が制限される点を押さえておきましょう。
新築住宅を検討している方は、結露しにくい窓やサッシを選ぶのも重要です。
リフォームをする場合は費用がかかる
本格的に窓の結露対策をしたい場合、リフォームを検討している方もいるでしょう。
リフォームを実施することで、結露に悩まなくなるのが魅力です。
ただ、気になるのはリフォームの費用。
部屋のすべての窓をリフォームすると、費用が高額になってしまいます。
できるだけ費用を抑えて、納得のいく窓のリフォームをしたいのが本音ではないでしょうか。
長崎県では、リフォームで活用できる補助金・助成金があります。
経済的な負担を軽減するために、ぜひ補助金・助成金を活用しましょう。
【2024年版】長崎県のリフォームで活用できる補助金・助成金制度一覧|申請方法やリフォーム費用を抑えるポイントも解説
また、新築で活用できる補助金・助成金もあります。
新築住宅の検討をしている方は、以下記事もあわせて確認してみてください。
【2024年版】長崎県の新築で活用できる補助金・助成金まとめ!申請の流れや注意点も解説
【施工事例】健康的な暮らしが実現!窓やサッシが結露しない寝室
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窓の結露対策を実施し、家族の健康を一番に考えた住まいで暮らしましょう!
今回は、簡単にできる窓の結露を防ぐ対策を7つ解説しました。
窓の結露が生じる原因も紹介したので、どのような対策を行うべきかが明確になったのではないでしょうか。
どうしても窓の結露が防止できない場合は、今回紹介したリフォームも参考にしてみてください。
大正10年の創業以来、星野建設は地元密着・地域貢献で新築住宅・リフォーム・リノベーションを提供してきました。
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