平屋の一戸建ての7つのメリット|デメリットや価格相場も分かりやすく解説
平屋の一戸建ての7つのメリット|デメリットや価格相場も分かりやすく解説
平屋の一戸建ては間取りの自由度が高く、幅広い世代が日々安心して暮らせるため人気が高まっています。
平屋の一戸建てを検討している人の中には「実際に住んでみてどんなメリットがあるのか?」「価格相場はどのくらい?」など、さまざまな疑問を持っている人は多いのではないでしょうか。
メリット・デメリットを理解して適切な資金計画を立てれば、理想のマイホームを手に入れられます。
今回は、平屋の一戸建てのメリット・デメリットや価格相場をご紹介。
平屋の基本的な情報を知りたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
この記事でわかること
- 平屋の一戸建ての7つのメリット
- 平屋の一戸建ての3つのデメリット
- 平屋の一戸建ての価格を抑える5つのポイント
目次
平屋の一戸建ての7つのメリット
平屋はワンフロアに生活空間を設ける間取りのため、設計の自由度が高くメリットが多くあります。
平屋の一戸建てには、どのようなメリットがあるのでしょうか。
1.シンプルな家事動線を作れる
平屋の一戸建ては、シンプルな家事動線を作れるのがメリットです。
1階部分にすべての居住空間を設ける平屋は、上下の移動がないためスムーズに家事ができます。
2階建て住宅の場合洗濯物を干しに階段を昇る必要がありますが、平屋であればランドリースペースやテラスなどへ行く横移動のみになります。
平屋は同じフロアにある部屋にも行きやすいため、掃除の手間もかかりません。
2.バリアフリー化しやすい
平屋の一戸建ては、バリアフリー化しやすいのもメリットです。
平屋は1階部分にすべての生活空間があるため、段差をなくしフラットな移動が可能になります。
現在はバリアフリーにする必要がなくても、将来高齢になった時のことを見越してフラットな空間を作るのも良いでしょう。
3.間取りの自由度が高い
平屋の一戸建ては、間取りの自由度が高いのもメリットのひとつです。
平屋は2階建てと違って1階が支える重量は軽くなるため、必要以上に柱や壁を作らなくても良いからです。
間仕切りを極力少なくした開放的な空間や、間口を広くした玄関などこだわりの間取りを作れるでしょう。
平屋の縦空間を活かして、ロフトやスキップフロアを設置するのもおすすめ。
ロフトやスキップフロアを作ると、スペースを確保できるため収納や趣味の部屋などさまざまな使い方ができます。
平屋の間取りについて、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
【施工事例あり】平屋の間取りのポイント|メリットや費用相場も解説
4.耐震性がある
平屋の一戸建ては、耐震性があるのもメリットです。
平屋は2階建てより建物の高さが低いため、構造的に安定しています。
地震の多い日本において、構造が安定し耐震性が優れることは重要な家づくりのポイントになります。
平屋は1階の面積が広いため、風の影響を受けにくく、台風被害のリスクが低いのもメリットです。
5.庭があれば自然を身近に感じられる
平屋の一戸建ては、庭があれば自然を身近に感じられるのもメリットです。
平屋はすべての空間が地面に近いため、リビングなどから簡単に庭に出られるのが魅力です。
シンボルツリーなどの植栽を窓から見えるようにすれば、いつでも自然を身近に感じられるでしょう。
平屋に中庭やテラスを設けて、ガーデニングをしたり子供の遊びスペースにしたりと、楽しめる場所にするのもおすすめです。
6.家族との程よいコミュニケーションができる
平屋の一戸建ては、家族との程よいコミュニケーションがとりやすいのもメリットです。
ワンフロアに居住空間を設けられる間取りを活かして、LDKを中心に家族が顔を合わせられる間取りにすると良いでしょう。
1階部分にすべての部屋を設けることで、子供が成長しコミュニケーションをとる機会が少なくなってしまうなどの悩みも解消できるでしょう。
7.コンパクトな空間を設けられる
平屋の一戸建ては、コンパクトな空間を設けられるのもメリットです。
1人暮らしや夫婦のみで平屋をプランニングする場合は、2階建てにすると広すぎると感じることがあります。
コンパクトな空間の平屋は、家事動線もスムーズになるため高齢になっても安全で快適な暮らしができるでしょう。
平屋のメリットについて、以下の記事でも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
シンプルな平屋の魅力|メリット・デメリットや間取りアイデアを解説
平屋の一戸建ての3つのデメリット
平屋の一戸建ては多くのメリットがある一方で、デメリットもあります。
平屋のデメリットを把握することで、早めに施工会社に相談でき対策ができるでしょう。
1.広い土地が必要
平屋の一戸建ては、広い土地が必要であることがデメリットになります。
2階建てと同じ床面積の平屋を建てるには、単純に2倍の敷地面積を確保しなければなりません。
土地のエリアによって建ぺい率が決められているため、土地いっぱいに家を建てられるわけではないことも考慮する必要があります。
平屋の一戸建てを建てるためには、土地費用が高くなることを理解しておきましょう。
2.プライバシーを確保する必要がある
平屋の一戸建ては、プライバシーの確保をする必要があります。
平屋は1階部分に生活スペースがあるため、道路に面した土地の場合は通行人の視線が気になることもあるでしょう。
窓がすべて1階にあることから、外部の侵入者が入るリスクもあります。
プライバシーを確保するために、フェンスなどの目隠しをするのがおすすめです。
防犯をするためには防犯カメラや目隠しを設置するなど、余計に費用がかかることを理解しましょう。
3.建築費用が高い
平屋の一戸建ては、建築費用が高くなりやすいのもデメリットでしょう。
平屋は同じ延べ床面積の2階建てに比べて土地に接する面積が多くなるため、工事費用の中でも高いとされる「屋根工事費」や「基礎工事費」がかかるからです。
平屋は土地代も高くなりがちなので、プランニングの際に十分な資金計画を立てなければなりません。
平屋の一戸建ての価格相場はどのくらい?
平屋の一戸建ての価格相場は、坪単価で一般的に60万円~80万円程です。
平屋の坪単価を坪数別にすると、下記の表の内容になります。
<平屋の坪数別単価>
坪数 | 家族人数 | 建築費用 |
20坪 | 1~2人 | 1,200~1,600万円 |
25坪 | 2~3人 | 1,500~2,000万円 |
30坪 | 3~4人 | 1,800~2,400万円 |
40坪 | 5人~ | 2,400~3,200万円 |
建築費用は、使用する建材設備やグレード、施工会社によって異なるので価格に幅があります。
平屋の一戸建ては、2階建てよりも10万~20万円程坪単価が高くなる傾向にあります。
平屋の一戸建ての価格相場で知っておきたいポイント
平屋の一戸建てを建てる際は、建築費用が高くなるデメリットがあり念入りな資金計画が必要です。
ここからは、平屋の一戸建ての価格相場で知っておきたいポイントをご紹介します。
1.2階建てより割高になる
平屋の一戸建ては、2階建てよりも割高になる傾向があります。
住宅の敷地面積やプラン、グレードを同じ条件にして家を建てる場合、2階建てよりも平屋の方が建築費用は高くなります。
建築費用の中でも高いとされる屋根と基礎の面積が広いため、2階建てよりも坪単価が高くなるからです。
2.固定資産税が高くなる
平屋の一戸建ては、固定資産税が高くなることも把握しておきましょう。
固定資産税は、土地や住宅などの所有者に対し毎年課される税金です。
一般的に平屋は基礎や屋根の面積が広く外観や内装に多くの建材を使うため、資産価値が高く評価され固定資産税が高くなります。
固定資産税は毎年支払わなければならないため、家を建てた後のことも考えて資金計画を立てる必要があるでしょう。
平屋の一戸建ての価格を抑える5つのポイント
平屋の一戸建ては建築コストがかかるため、なるべく価格を抑えたいと考える人は多いでしょう。
平屋はポイントを押さえると、費用負担を削減できます。
ここからは、平屋の一戸建ての価格を抑えるポイントをご紹介します。
1.建築費を総費用で考えて資金計画を立てる
平屋の一戸建ては、建築費を総費用で考えて資金計画を立てることが大切です。
費用を坪単価だけで考えると、建築費用のみを支払う想定で計算することになります。
平屋の一戸建ては、建築費用だけではなく外構工事や付帯工事、固定資産税や不動産所得税、火災保険・地震保険などの諸経費もかかります。
諸経費を含めて資金計画を立てることで、コストダウンできる部分を見つけられるでしょう。
2.オプションと標準仕様をチェックする
平屋の一戸建てのプランニングの際は、オプションと標準仕様をチェックすることもコストダウンにつながります。
住宅の仕様や設備を施工会社が提示する標準仕様にすると、必要最低限の費用となりコストを抑えながら家づくりができます。
平屋の一戸建ての建築方法や住宅設備などを決める時は、施工会社に標準仕様であるかどうかを確認すると良いでしょう。
平屋は自分のこだわりたい部分に優先順位を決めて、予算内に抑える工夫をするのがおすすめです。
3.家の形状をシンプルにする
平屋の一戸建ては、家の形状をシンプルにすると費用を抑えられます。
家の形状を複雑にすると、材料費がかかるだけではなく施工費も高くなります。
外観・内装をシンプルなデザインにすることも、コストダウンにつながるでしょう。
シンプルな平屋はおしゃれで飽きが来ないため、幅広い世代に人気があります。
4.設備のグレードを下げる
平屋の一戸建ての建築費を抑えるには、設備のグレードを下げることも必要です。
キッチンやトイレ、浴室、洗面台などの生活設備は、グレードによってさまざまな機能が付加されています。
ショールームに行くとグレードの高い設備に目が行きがちですが、標準設備でも十分に機能性があるので必要以上にこだわらなくても良い場合があります。
設備を決める際は、機能に優先度をつけて自分のライフスタイルに合ったグレードを選択しましょう。
5.間仕切りを減らす
平屋の一戸建ては間仕切りを減らすと、建築費用の負担を削減できます。
間仕切りが少ないと、その分壁と建具が減るため材料費や工事費がカットできるからです。
間仕切りを減らした平屋は、開放的な空間になり家事動線がスムーズになるでしょう。
平屋の一戸建てを建てる際の注意点
平屋の一戸建てはメリットだけではなくデメリットもありますが、ポイントを押さえて適切な資金計画を立てれば理想的な家に仕上がります。
ただし、平屋を建てる際には注意点があり、対策することで後悔しない家づくりができるでしょう。
防犯の工夫をする必要がある
平屋の一戸建ては、防犯の工夫をする必要があるのが注意点です。
平屋は1階部分に生活スペースを設けなければならないため、留守中に窓から外部の侵入者が入るリスクがあります。
平屋の防犯面への対策としては「防犯窓」「防犯カメラ」「目隠しフェンス」「二重ロック」「防犯砂利」の設置などが挙げられます。
防犯の工夫をする場合はその分費用がかかるため、資金計画に含めておく必要があるでしょう。
採光や風通しを良くするために費用がかかる
平屋の一戸建ては採光と風通しを良くするために、費用がかかります。
平屋は建物自体が低いために、周辺に高い建物があると自然光が入りにくく風通しも悪くなるでしょう。
日当たりや風通しを良くするためには、広い土地を確保することや中庭を設置する、窓を多く配置する、吹き抜けを作るなどの方法が挙げられます。
そのため、費用が余計にかかることを把握しておきましょう。
実績のある施工会社に依頼する
平屋の一戸建ては、実績のある施工会社に依頼することも大切です。
平屋は日当たりや風通し、防犯面についても注意が必要であるため、経験豊富な施工会社と十分に打ち合わせを重ねることがベストです。
経験豊富な施工会社であれば、生活スタイルに合わせたさまざまなプランを提案してくれるでしょう。
【平屋の新築実例】開放感のある空間を実現した平屋
こちらは、開放感のある空間を実現した星野建設の平屋の施工事例です。
白を基本とした外壁に、木材のアクセントを取り入れてナチュラルでおしゃれな外観になっています。
内装には木をふんだんに使用し、居心地の良い空間に仕上げました。
玄関上の高い位置に窓を設け、リビングには大きな窓を配置することで、日当たりと風通しの良い空間を作っています。
LDKは採光を確保し、間仕切りを極力減らしたため開放感のあるスペースに。
明るく開放的なリビングにしたことで、家族が集まりやすい快適な平屋が完成しました。
まとめ|平屋の一戸建てのメリット・デメリットを把握して理想のマイホームを建てましょう
今回は、平屋の一戸建てのメリット・デメリットや、価格相場や注意点をご紹介しました。
平屋の一戸建てはメリットが多くありますが、デメリットもあるため、両方を把握することで理想のマイホームを建てられます。
平屋は建築費用が高い傾向がありますが、実績のある施工会社に依頼し、十分な資金計画を立てることが重要です。
平屋の一戸建てのプランニングをしている方は、ぜひこの記事を参考にしてみてください。
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