冬の室内で暖房なしでも暖かく過ごす|最適な温度と暖かさを保つポイントも解説
冬の室内で暖房なしでも暖かく過ごす|最適な温度と暖かさを保つポイントも解説
「暖房なしでも暖かく過ごす方法はある?」
「冬の室内温度は何度に設定すればいいの?」
冬の寒さ対策のために室内に暖房設備を設置し、使用することも多いでしょう。
ただ、できるだけ暖房設備を使わずに室内の温度を快適に保つ方法が知りたい方、暖房設備の無駄遣いを防ぎ、適温に設定したい方もいるのではないでしょうか。
効率良く暖房を稼働させるためにも、冬の暖房の使い方に関して理解を深めたいですよね。
今回の記事では、暖房なしでも暖かく過ごすための室内の最適な温度、暖かさを保つポイントを解説します。
最後まで読み進めることで、寒さを感じずに快適に暮らすコツがわかります。
暖かい室内空間を保ちたい方、家族の健康に配慮した暮らしを実現させたい方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事でわかること
- 室内の最適な温度
- 暖かさを保つポイント
目次
冬に寒さを感じない室内の最適な温度
冬に寒さを感じない室内の最適な温度は、一般的には世界保健機関(WHO)が推奨している18℃です。
住まいの場合も、冬場の室温を18℃に設定すると快適に暮らせるでしょう。
ただし、十分に体温調節ができない子どもや高齢者は、推奨温度よりも高めに設定する必要があります。
また、犬や猫などのペットと同居する方は、ペットの飼育環境に適した室内温度にしましょう。
「子どもの場合」「高齢者の場合」「犬や猫などのペットの場合」の室内の最適な温度を解説します。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
【参考】
厚生労働省|冬の室温は 18℃以上がWHO(世界保健機関)で推奨されています 部屋を暖かくして過ごしましょう
子どもの場合
小さな子どもと一緒に暮らす場合は、室内の温度を世界保健機関(WHO)が推奨する18℃よりも高く設定しましょう。
子どもにとっての快適な室内の温度は、20〜25℃くらいと言われています。
赤ちゃんや小学校入学前の小さな子どもは、体温調節機能が発達していません。
室内の寒さが原因で、風邪を引いたり体調を崩したりすることもあります。
室内の温度を20〜25℃程度に設定して、子どもが健康に過ごせるようにしましょう。
また、冬に寒さを感じない室内環境をつくるためには、温度だけではなく湿度も重要です。
冬場は空気の乾燥が気になるように、室内の湿度も低下する傾向があります。
湿度が低いと体感温度が下がるため、冬の室内の湿度を50〜60%程度に設定しましょう。
室内の乾燥を防ぐために、加湿器を使うのも効果的です。
入浴後に浴室の扉を開けたままにしたり、洗濯物を室内で干したりするのも良いでしょう。
【参考】
高齢者の場合
高齢者は体温調節機能が低下する傾向があるため、室内の温度を世界保健機関(WHO)で推奨する18℃よりも高めに設定しましょう。
高齢者施設では、冬の室内温度を20〜22℃に設定することが多いため、住まいの室内温度の目安になるのではないでしょうか。
また、高齢者と一緒に暮らす方が気をつけたいのが部屋ごとの温度差です。
部屋ごとの温度差が大きいと、ヒートショックの危険性も増します。
ヒートショックとは、急激な温度変化によって血圧が大きく上下することで起こる健康被害です。
血圧が激しく上下すると、立ちくらみや頭痛、胸の痛みなどが起こります。
さらに症状が重症化すると、不整脈や心筋梗塞、脳梗塞などが起こるケースも。
ヒートショックを防ぐために、冬に寒さを感じやすい脱衣所や浴室などを暖かく保つ必要があります。
入浴前にシャワーのお湯を出して浴室全体を暖めたり、浴室内に暖房器具を設置したりして、部屋ごとの温度差を生まないことが重要です。
【参考】
新宿つるかめクリニック|冬場に多発!身近に潜む危険「ヒートショック」
犬や猫などのペットの場合
犬や猫などのペットと一緒に暮らす方は、ペットの特性にあわせた環境を整え、冬に寒さを感じないように室内の温度を設定しましょう。
犬を飼っている方は、室内の温度を20℃前後、湿度を40〜60%に設定するのが最適と言われています。
室内の温度を高くしすぎると、犬が体調を崩したり病気になったりすることもあるため注意が必要です。
一方、猫を飼っている方は、室内の温度を約20〜25℃前後に設定するのが最適と言われています。
心配な方は、かかりつけの獣医師に相談してから室内を設定しましょう。
また、犬や猫は床で過ごすことが多いため、床暖房やホットカーペットを設置する際は、低温やけどになる恐れもあります。
暖房器具の選び方や設置場所には、気をつけましょう。
犬や猫以外のペットと一緒に暮らす方は、ペットにあった暮らしやすい環境を整えるのが大切です。
獣医師や専門家に相談した上で、室内の温度を設定すると良いでしょう。
【参考】
Team HOPE|Q 犬にとって冬のベストな室温や湿度はどれぐらいを目指すべきでしょうか。
たまのおねだり(tama)|猫と過ごす冬の室温はどれくらいにするべき?冬に気を付けたいポイントまとめ。
【冬の室内】暖房なしでも快適な温度を保つメリット
冬に暖房なしでも冬の室内温度を快適に保つメリットは、以下の5つです。
冬でも寒さを感じない暖かい住まいで暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
光熱費の削減が期待できる
冬に暖房なしで暮らすことで、光熱費の削減が期待できます。
暖房を使用する際は電気を使うため、温度を高く設定するほど光熱費が高額になります。
日本では、10月〜4月頃に暖房を使用する地域が多くなる傾向があり、暖房を稼働させる期間は約6ヶ月です。
暖房を使用しない場合、約6ヶ月分のランニングコストを削減できるので、経済的な負担を減らせるのが魅力です。
総務省統計局「家計ミニトピックス(家計調査)冬の光熱費」によると、2人以上の世帯における冬の光熱費は1〜3月に増加。
光熱費の中でも電気代の支出がもっとも多く、1〜3月における1ヶ月の電気代は10,000円を超えています。
冬に暖房を使わずに室内で過ごす場合は、3ヶ月で3万円程度の電気代の削減が見込まれます。
電気代を削減することで、冬の光熱費を削減できるでしょう。
【参考】
部屋ごとの温度差をなくせる
暖房なしで室内の温度を快適に保つメリットは、部屋ごとの温度差をなくせる点です。
暖房を設置している部屋は暖かくなりますが、その他の部屋が寒くなり温度差が生まれてしまいます。
部屋ごとの温度差があると、寒さを感じやすくストレスを抱えて暮らすことになるでしょう。
また、ヒートショックなどの健康被害を引き起こしやすくなります。
特に高齢者と一緒に暮らす方は、ヒートショックを引き起こさないように室内環境を整えるのが重要です。
暖房器具を使用すればリビングや寝室などの暖かさを保てますが、脱衣所や浴室の寒さを感じやすくなります。
入浴前にシャワーを出して浴室内を暖めたり、脱衣所に暖房器具を設置したりするなど、脱衣所や浴室の温度差をなくす対策が必要です。
暖房なしでも暖かい住まいなら、各部屋から脱衣所や浴室へ移動しても寒さを感じにくく、家族の健康に配慮した快適な暮らしを実現できるでしょう。
室内の乾燥を防げる
冬場に暖房なしで過ごすと、室内の乾燥を防止できます。
暖房器具の中でも、エアコンを使用して暖を取る方も多いのではないでしょうか。
エアコンを使用すると室内の温度を暖かく保てる一方で、相対湿度が下がるため乾燥しやすくなります。
エアコン使用時、皮膚や目の乾燥、髪の毛の乾燥が気になる方もいるのではないでしょうか。
株式会社ディレンマが運営するリサリサ(リサーチ・リサーチ)では、リサーチデータが掲載されています。
2014年1月23日に公表された「湿度に関する意識と実態に関する調査」では、全国の20〜69歳の男女500人を対象に調査が行われました。
冬場の室内環境でもっとも困っていることは、肌・喉・目・髪の乾燥と回答しています。
全体の56%(500人中280人)が室内の乾燥に困っているのです。
乾燥が気になると、ストレスを感じながら日常生活を送ることになるでしょう。
また、室内が乾燥するとウイルスも増殖しやすくなるため、風邪を引きやすくなります。
加湿などを適切に行えば暖房器具を使っても室内の乾燥を防げますが、日々室内の湿度を意識しなければなりません。
暖房なしでも暖かい室内なら、乾燥を気にせずに暖かく健康的に暮らせるのが魅力です。
【参考】
リサリサ(リサーチ・リサーチ)|湿度に関する意識と実態に関する調査(2014年01月23日)
子どもを脱水症状から守れる
子どもを脱水症状から守れるのも、暖房なしを使わずに暮らすメリットです。
乳幼児などの小さな子どもは、体温調節機能が発達していません。
暑さや寒さを感じても十分に体温調節ができず、脱水症状を引き起こすリスクも考えられます。
脱水症状が重症化すると、けいれん発作や昏睡が起こることも。
乳幼児などの小さな子どもは健康状態を意思表示できないため、脱水症状で苦しい思いをしてしまうこともあるでしょう。
脱水症状を防止するために、水分補給だけではなく室内環境を整えることも大切です。
子どもを脱水症状から守るためにも、冬でも暖房なしで過ごせる室内空間を整えましょう。
【参考】
火災のリスクを抑えられる
冬場に暖房なしで暮らすことで、火災のリスクを抑えられます。
暖房器具の中には、ストーブや石油ヒーターがあります。
室内にストーブや石油ヒーターを設置すると、暖かい空間をつくれるのが魅力です。
しかし、冬はストーブや石油ヒーターによる火災も多発します。
東京消防庁によると、平成22〜26年の5年間でストーブが出火原因の住宅火災は、658件発生。
寝具類や座布団、衣類に着火する火災が多いこともわかっています。
暖房なしで暮らすとストーブや石油ヒーターなどを使用しないため、住宅火災の発生リスクを抑えられます。
【参考】
【冬の室内】暖房なしでも快適な温度を保つポイント
暖房なしでも冬の室内温度を快適に保つポイントは、以下の5つです。
冬場も快適に暮らしたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
太陽光を室内に取り入れる
暖房なしでも暖かい室内で暮らすために、日中に太陽光をたっぷりと取り入れましょう。
太陽光を取り入れることで、暖房器具がなくても暖かさを感じやすくなります。
また、1日の中でもっとも冷え込む夜間でも、暖房器具を使わずに眠れるでしょう。
暖房器具を使用しないことで皮膚や目の乾燥も防げるので、湿度の低下が気になる方にも嬉しいポイントです。
新築住宅を検討している方は、太陽光を取り入れて室内を暖かく保つために、大きめの窓を設置すると良いでしょう。
日当たりを意識した間取りを検討するのも大切です。
防寒カーテンを取り付ける
防寒カーテンを取り付けると、室内の温度を暖かく保てます。
防寒カーテンによって窓からの熱の移動を防ぐため、暖房なしでも暖かく過ごせるでしょう。
ただし、日中にカーテンを閉めたままにすると、太陽光を取り入れられず室内が暗く感じることも。
また、開放感も感じにくくなる点もデメリットです。
室内の暖かさと開放感を両方実現させたい方は、遮熱断熱機能のあるレースカーテンを設置する必要があります。
太陽光の明るさを感じられるため、開放感のある室内空間を作れるでしょう。
床にカーペットやラグを敷く
暖房なしでも暖かい室内空間をつくるために、床にカーペットやラグを敷くのも効果的です。
暖かい空気は上方に、冷たい空気は下方に溜まるのが特徴。
家族の団らんを楽しむリビング、ペットや布団がある寝室などの暖かさを保つ上で重要なのは、床付近を暖かくすることです。
床にカーペットやラグを敷くと、足元の冷えを感じにくくなるでしょう。
ただし、無垢フローリングにカーペットやラグを敷くと、木材の調湿効果により床が変色したり、湿気がこもりカビが発生したりすることもあります。
床にカーペットやラグを敷く際は、通気性の高いものを選ぶと良いでしょう。
断熱性の高い窓を設置する
断熱性の高い窓を設置することで、暖房なしでも暖かい室内を実現できます。
断熱性とは、室内と室外の熱の移動を防ぐ性能のことです。
室内の熱は、窓・換気・外壁・床・屋根から室外へ逃げます。
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会によると、暖房使用時の冬に開口部から熱が流出する割合は、58%と言われています。
室内から室外へ熱を移動させないためには、窓の断熱性を高めることが重要です。
窓の断熱性を高めるために、断熱性の高い窓を設置するのが効果的です。
ただし、戸建住宅に住んでいる方はリフォーム工事を行う必要があるので、リフォーム費用がかかる点を押さえておきましょう。
新築住宅の建築を検討している方は、プランニング時から断熱性を意識して住宅設備を選ぶのがおすすめです。
暖房なしでも暖かい室内空間をつくりたい方は、窓の断熱性にこだわってみてください。
【参考】
一般社団法人 日本建材・住宅設備産業協会|Q&A Q9 開口部からの熱の出入りは、どの位あるのですか?
住まいの気密性を高める
住まいの気密性を高めることで、暖房なしでも快適な室内空間をつくれます。
気密性とは、室内と室外の空気の出入りを遮断する性能のことです。
建物に隙間がない住宅は気密性が高く、室内の暖かい空気を外に逃がしません。
また、室外の冷たい空気を室内に取り込まないため、室内の温度を快適に保てます。
気密性を高めるために、建物の隙間がある部分に気密テープを貼るのも良いでしょう。
片開きドアに変えたり樹脂製のサッシに取り替えたりするのも、気密性を高める上で効果的です。
これから新築住宅の建築を考えている場合は、施工業者を慎重に選びましょう。
住宅を建築する職人の技術は気密性に影響するため、実績のある技術力の高い施工業者に依頼すると安心です。
【施工事例】冬でも暖かく快適に暮らせる「高気密高断熱」の家
冬でも暖かく暮らせるのが「高気密高断熱」の家です。
星野建設が、手がけた高気密高断熱の家の施工事例を紹介します。
高気密高断熱の家のイメージを膨らませてみてください。
島原の暮らしに最適!家賃並みのスマートハウス
島原市にお住まいのT様。
月々5万円台の家賃並みの高気密高断熱の家で、島原での新生活をスタートされました。
高性能な窓やサッシで「冬でも部屋の寒さを感じることなく快適に眠れている」と嬉しいコメントもいただいています。
部屋の温度を快適に保てるので、エアコンを使わず家計にも優しいマイホームです。
家族の健康に配慮した高性能な住宅
白を基調としたデザイン性にこだわった南島原市のY様邸です。
デザイン性だけではなく機能性も抜群で、暖房なしでも快適に暮らせる高気密高断熱の家です。
元々は賃貸にお住まいだったY様ですが、高気密高断熱のマイホームで暮らしてから光熱費が半額以下になったとのこと。
窓やサッシの結露も発生せず、カビの心配もありません。
家族の健康に配慮した暮らしが実現しました。
冬でも室内の温度を快適に保ち、暖房なしでも暖かく過ごせる家づくりをしましょう!
今回は、冬の室内で暖房なしでも暖かく過ごすポイントを解説しました。
室内の最適な温度、暖房なしでも快適な温度を保つメリットも紹介したので、寒さを感じない室内空間をつくるコツについて理解が深まったのではないでしょうか。
家族が健康に暮らせる室内環境をつくるために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
大正10年の創業以来、星野建設は地元密着・地域貢献で新築住宅・リフォーム・リノベーションを提供してきました。
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