高気密高断熱の住宅が気持ち悪いのはなぜ?7つの理由と住まい選びのポイントも解説

高気密高断熱の住宅が気持ち悪いのはなぜ?7つの理由と住まい選びのポイントも解説

高気密高断熱の住宅が気持ち悪いのはなぜ?7つの理由と住まい選びのポイントも解説

「高気密高断熱の住宅って、気持ち悪いって本当なの?」

長く住み続けるマイホームだからこそ、気持ち悪さを感じることなく快適に暮らしたいですよね。

一般的な住宅に比べて、気密性と断熱性に優れているのが高気密高断熱の住宅。

では、なぜ高気密高断熱の住宅が気持ち悪いと言われるのでしょうか。

今回の記事では、高気密高断熱の住宅が気持ち悪いと言われる理由を詳しく解説します。

高気密高断熱の住宅を選ぶときに失敗しないポイントもあわせて紹介。

最後まで読み進めることで、高気密高断熱の住宅に関する理解が深まるでしょう。

高気密高断熱の住宅を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事でわかること

  • 高気密高断熱の住宅が「気持ち悪い」と感じる理由
  • 高気密高断熱の住宅を選ぶポイント

高気密高断熱の住宅とは

高気密高断熱の住宅とは、気密性と断熱性の高さが優れている住宅を指します。

気密性とは、室内の空気を室外へ逃がさないことや室外の空気を室内に入れないなど、空気の出入りを防ぐ性能です。

気密性を高めるために、コーキング剤や気密テープなどで、天井・壁・床・窓枠の隙間をつくらないように施工されます。

断熱性とは、室内と室外の熱の移動を防ぐ性能です。

夏場は室外の熱が室内に伝わりにくくなり、冬場は室内の暖かい空気を外に逃がしにくくなります。

天井・壁・床下などに断熱材を設置すると、断熱性能を高められます。

夏は涼しく冬は暖かい快適な暮らしができるのも、高気密高断熱の住宅の魅力です。

2030年には、新築の標準がZEH水準の省エネ住宅になるといわれています。

国土交通省では、高断熱・高気密につくられエネルギー消費量を抑制する設備がある住宅を「省エネ住宅」と呼んでいます。

ZEH水準の省エネ住宅である高気密高断熱住宅は、健康的で経済的な暮らしを実現できる点が魅力といえるのではないでしょうか。

【参考】国土交通省|家選びの基準変わります

高気密高断熱の住宅に住んで「気持ち悪い」と感じる理由7選

高気密高断熱の住宅に住んで「気持ち悪い」と感じる理由は、以下の7つです。

後悔しない住宅選びをするために、ぜひ参考にしてみてください。

息苦しい

高気密高断熱の住宅でも、遮熱性が低かったり十分に換気ができなかったりすると、息苦しさを感じやすくなります。

遮熱性とは、室外の熱を吸収せず反射する性能です。

遮熱性が低いと室外の熱を室内に吸収してしまうため、断熱性が高くても気持ち悪さを感じる原因となります。

断熱性の効果を最大限に感じるためにも、遮熱性の高い建材や窓を採用することも重要です。

また、室内の空気が汚染されると息苦しさを感じてしまいます。

建材に含まれる化学物質やハウスダストが室内に溜まると、シックハウス症候群やアレルギー症状を引き起こすリスクも高まります。

十分に換気を行い通気性を高めるためにも、換気システムの性能に着目しましょう。

乾燥が気になる

冬場に空気が乾燥することで、気持ち悪さを感じることもあります。

高気密高断熱の住宅は気密性が高いため、冬場は湿度が低くなり空気が乾燥しやすいのが特徴です。

空気が乾燥すると、肌荒れや吹き出物などの肌トラブルが起こりやすくなります。

また、空気中にウイルスが広がり、風邪やインフルエンザなどにかかる恐れもあります。

室内で快適に過ごせるように、乾燥しやすい冬場は加湿器を使用して湿度を調整することが大切です。

室内が乾燥する場合は、室内の湿度を高めるために洗濯物の部屋干しをするのも良いでしょう。

めまいや頭痛を感じる

気密性が高いがゆえに、高気密高断熱の住宅に住むとめまいや頭痛を感じることもあります。

空気の出入りが少ないため、一般的な住宅よりも室内の空気がこもりやすくなります。

新鮮な空気を取り入れるために、十分に空気の入れ替えを行うことが重要です。

2003年(平成15年)7月、シックハウス症候群の対策を目的に建築基準法で24時間換気システムの設置が義務付けられました。

ただし、換気システムの配置と換気量が重要です。

換気システムを設置する場所について、住宅のプロに相談しましょう。

また、換気システムが正常に稼働するように、フィルターの清掃や交換など定期的なメンテナンスが必要です。

【参考】厚生労働省|改正建築基準法

夏の暑さや冬の寒さを感じる

気密性と断熱性に優れた高気密高断熱ですが、夏の暑さや冬の寒さがゼロになるわけではありません。

天井・壁・床・窓枠に隙間があると、気密性が低くなります。

気密性が低くなると、夏場は室内の冷たい空気が室外に逃げてしまい、冬場は室内の暖かい空気が室外に逃げてしまいます。

また、断熱材の選定や施工が適切に行われないと、季節に関係なく快適に過ごすのは難しいでしょう。

気密性と断熱性を最大限に高めるために重要なのは、住宅を施工する工務店の経験や技術です。

高気密高断熱の住宅を検討している方は、施工実績が豊富で信頼できる工務店に依頼しましょう。

部屋が暗くなる

高気密高断熱の住宅は、気密性と断熱性を最大限に高めるために、窓を小さくすることもあります。

窓が小さいと室内に自然光を取り込めず、部屋全体が暗くなってしまうことも。

室内を明るくしたい場合は、窓を大きくすれば自然光をたっぷりと取り込めます。

部屋全体が明るくなり、開放感を感じられるでしょう。

しかし、窓を大きくすることで気密性と断熱性が低下しないように、高性能の窓枠や窓を選ぶことが重要です。

ただし、高性能の窓枠や窓は高価になるため、新築の建築予算を考慮して選びましょう。

結露やカビが生じる

高気密高断熱の住宅は気密性が高いため、室内に湿気がこもりやすくなってしまいます。

室内の湿度が高くなると、窓に結露が生じカビが繁殖することも。

結露が生じると、建物に使用されている建材の劣化が進行しやすくなります。

住宅を長持ちさせるためにも、結露を生じさせない対策が必要です。

また、建物の劣化以外に不安な点は、健康面ではないでしょうか。

カビが繁殖すると、喘息が再発したり悪化したりする恐れもあります。

特に、小さな子どもと暮らす方にとっては不安ですよね。

建築基準法の改正により、高気密高断熱は24時間換気システムを設置して換気を行えますが、設置する換気システムの性能にも注目しましょう。

【参考】厚生労働省|応急仮設住宅生活における真菌(カビ)及びダニ対策について

室内の音が反響する

高気密高断熱の住宅は気密性が高いことから、室外の車両や電車などの音が室内に伝わりにくいのが魅力です。

また、室内のテレビや音楽の音が室外に漏れにくいのも特徴です。

しかし、音が室外に漏れないため、室内に音がこもりやすくなります。

テレビや音楽の音はもちろんのこと、話し声やペットの鳴き声も反響しやすくなるのがデメリットです。

吹き抜けがある住宅に住む方も、室内の反響音に悩んでしまうこともあります。

室内の音の反響を防ぐために、吸音性の高い建材を使うと良いでしょう。

吸音性に優れている代表的な断熱材は、グラスウールやロックウールです。

断熱材を選ぶ際は、吸音性の高いものを選ぶと安心です。

断熱材の選定については、工務店などの住まいのプロに相談して決めることをおすすめします。

「気持ち悪い」と悩まない高気密高断熱の住宅選びの7つのポイント

「気持ち悪い」と悩まない高気密高断熱の住宅選びの7つのポイントは、以下の7つです。

高気密高断熱の住宅で快適な暮らしを送るために、ぜひ参考にしてみてください。

間取りを工夫する

高気密高断熱の住宅を選ぶ際は、間取りを工夫することが重要です。

高気密高断熱の住宅は、気密性と断熱性に優れた住宅。

室内の温度を快適に保ち、冷暖房設備の稼働が効率よく行えるため、光熱費の削減につながります。

しかし、部屋の数が多いと、各部屋に冷暖房設備を設ける必要があります。

冷暖房設備の稼働が増えると、光熱費がかかり経済的に負担となるでしょう。

高気密高断熱の住宅を検討する際は、建材だけではなく間取りも重視しましょう。

断熱性能の高い断熱材や窓を設置する

高気密高断熱の住宅で気持ち悪さを感じないために、断熱性能の高い断熱材や窓を設置しましょう。

断熱性能を高めるために必要なのが「UA値」と「ηAC値」です。

UA値とηAC値の2つが断熱性能に影響します。

UA値とηAC値は、以下のとおりです。

【UA値とηAC値】

UA値屋根・天井・外壁・床・窓などから
逃げる熱の合計を外皮全体の面積で割った値
建物からの熱が逃げやすさ
ηAC屋根・天井・外壁・窓から入る日射熱を
外皮全体の面積で割った値
建物への日射熱の入りやすさ

UA値とηAC値の数値が小さいほど、省エネ性能が高いといえます。

断熱材や窓を選ぶ際は、UA値とηAC値にも注目してみましょう。

【参考】国土交通省|ラベル項目の解説 断熱性能

適切な換気システムを導入する

高気密高断熱の住宅には、適切な換気システムを導入しましょう。

すべての建築物で機械換気設備の設置が義務付けられており、住宅の場合は0.5回/h時間以上の換気が必要です。

機械換気設備とは、24時間換気システムなどを指します。

さらに、換気システムには以下の3種類があります。

【換気システムの種類】

第1種換気給気口と排気口のどちらにも機械換気装置を設置する
第2種換気給気口に機械換気設備を設置し、排気口を自然換気とする
第3種換気給気口を自然換気とし、排気口に機械換気設備を設置する

高気密高断熱の住宅に最適な換気システムは、第1種換気です。

気密性が高い高気密高断熱の住宅は、空気がこもり息苦しさを感じやすくなります。

第1種換気を導入すると効率よく換気を行えるので、空気がこもりにくくなります。

ただし、第1種換気は維持費用が高くなる傾向があるため、費用を考慮した上で換気システムを導入しましょう。

【参考】国土交通省|快適で健康的な住宅で暮らすために

明るさを確保したい部屋に大きめの窓を設置する

高断熱高気密の住宅は、気密性を高めるために設計時から窓を小さくすることがあります。

窓を小さくすると室内に自然光を取り込むのが難しくなり、部屋が暗くなってしまいます。

明るさを確保したい部屋には、大きめの窓を設置すると良いでしょう。

ただし、窓を大きくすると気密性と断熱性が低下する恐れもあります。

自然光を取り込めるように大きな窓を設置する場合は、高性能の窓枠や窓ガラスを選びましょう。

コストの安さだけで住宅を決めない

高気密高断熱の住宅は気密性と断熱性に優れているため、建築費用が高くなるのではないかと心配する方もいます。

ただ、高気密高断熱の住宅を選ぶ際は、コストの安さだけで決めないことが重要です。

低価格で注文住宅を建築できたとしても、断熱材や窓の性能が低いと住み心地が悪く、不快感を感じやすくなります。

また、気密性や断熱性が低くなると、必要以上に冷暖房設備を稼働させなければなりません。

冷暖房設備を稼働させると光熱費が高くなり、経済的にも負担がかかってしまいます。

断熱材や窓の性能と建築費用のバランスを考えて、高気密高断熱の住宅を建築しましょう。

高気密高断熱の建築実績が豊富な業者に依頼する

高気密高断熱の住宅を建築する際は、建築実績が豊富な業者に依頼しましょう。

高気密高断熱の住宅に使われる建材は、通常の住宅で使用されるものと異なることもあります。

施工不良を防ぎ快適な住宅で暮らすためにも、建材に関する知識や経験が豊富な業者に依頼すると安心です。

長崎県島原市にある星野建設では、コンパクトリッチなスマートハウスを提供しております。

アパートの家賃並みで理想の暮らしを実現できる高気密高断熱の住宅は、お客様から好評いただいております。

高気密高断熱の住宅についてのお問い合わせも受付中です。

以下のリンクより、お気軽にご相談ください。

展示場やモデルハウスで体感する

高気密高断熱の住宅についての理解を深めたら、ぜひ展示場やモデルハウスで体感してみましょう。

気持ち悪さを感じないかを確かめるためにも、体感することをおすすめします。

また、高性能な建材や間取りについて、住宅のプロに直接相談ができるのも魅力です。

高気密高断熱の住宅を検討している方は、展示場やモデルハウスで体感してから建築を決めましょう。

星野建設では、モデルハウスの見学を受け付けております。

モデルハウスへのご来場は事前に予約が必要となります。

以下よりお申し込みの上、モデルハウスにご来場ください。

高気密高断熱の住宅に関するFAQ3選

高気密高断熱の住宅に関する質問を3つ厳選して、FAQ形式で回答します。

高気密高断熱の住宅の疑問点をなくすために、参考にしてみてください。

高気密高断熱の住宅で暑さや寒さを感じる原因は?

高気密高断熱の住宅で暑さや寒さを感じる場合は、天井・壁・床・窓枠に小さな隙間が生じている場合があります。

隙間があることで気密性が低下し、夏場に室内の冷たい空気が室外に逃げたり、冬場に室内の暖かい空気が室外に逃げたりします。

また、断熱材の選定や施工も重要なポイントです。

高気密高断熱の住宅の施工実績が少ない業者に建築を依頼すると、施工不良が起こることもあります。

季節に関係なく快適な暮らしを送るためにも、信頼できる施工実績が豊富な業者に依頼しましょう。

高気密高断熱の住宅は24時間換気が必要なのはなぜ?

高気密高断熱の住宅は、24時間換気が必要とされる理由は、2003年(平成15年)7月にシックハウス症候群の対策を目的に建築基準法が改正されたためです。

シックハウス症候群とは、天井・壁・床に使用される建材などから化学物質が発散されることで、喉の痛み・頭痛・めまいなどが起こるものです。

シックハウス対策として、24時間換気システムの設置が義務付けられました。

ただし、換気システムの配置と換気量が重要なので、フィルターの交換や清掃など換気システムの定期的なメンテナンスが必要です。

【参考】国土交通省|快適で健康的な住宅で暮らすために 建築基準法に基づくシックハウス対策

高気密高断熱の住宅は建築コストが高い?

高気密高断熱の住宅は高性能な建材を使用しているため、一般的な住宅よりも建築費用が高くなる傾向があります。

高性能な建材の例としてあげられるのは、窓枠や窓、断熱材などです。

ただ、高気密高断熱の住宅は、夏は涼しく冬は暖かいのが特徴。

冷暖房設備を効率よく稼働させられるため、光熱費を削減できます。

一般的な住宅に比べて光熱費が安くなり、長期的な視点で考えるとランニングコストを抑えられます。

費用について気になる方は、注文住宅の建築を依頼する業者に問い合わせてみても良いでしょう。

【施工事例】窓際にいても寒さを感じない高気密高断熱の住宅

こちらは、諫早市W様邸です。

高気密高断熱の住宅なので、窓際にいても寒さを感じずに快適な暮らしをされているW様。

さらに、オール電化なので光熱費の削減も実現できているとのこと。

中古住宅の価格とほとんど変わらない、高性能な住宅を提供させていただきました。

諫早市では、新築で活用できる補助金があり、以下の記事では、諫早市の新築で活用できる補助金をまとめています。

注文住宅の建築を検討している方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

「気持ち悪い」と悩まないために、住まいのプロと一緒に高気密高断熱の住宅を検討しましょう!

今回は、高気密高断熱の住宅に住んで「気持ち悪い」と感じる7つの理由を解説しました。

高気密高断熱の住宅を選ぶときのポイントも紹介したので、住まい選びで重視すべき点を押さえられたのではないでしょうか。

注文住宅を検討する際は、本記事を参考にしてみてください。

大正10年の創業以来、星野建設は地元密着・地域貢献で新築住宅・リフォーム・リノベーションを提供してきました。

長崎県島原市に本社を構える星野建設では、無料のカタログプレゼント・無料相談(来店・オンライン対応)も行っております。

長崎地域・県央地域・島原地域エリアで高性能デザイン注文住宅をご希望の方は、以下のリンクから星野建設にご相談ください!

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